美味しくてウイルス撃退効果も? コロナ禍で注目のはちみつ「ジャラハニー」とは

八木 純子 八木 純子

 体や美容にいいことで良く知られているはちみつ。コロナ禍で、とくに抗菌・抗酸化作用が非常に高くメディカルハニーとも呼ばれる「ジャラハニー」の注目度が高まっています。黒糖のような味わいも魅力で、有名な料理人たちも注目。マヌカハニーに続くブームとなるのか、ジャラハニーに迫ってみました。

2年に1度しか花をつけない希少さ

 ジャラハニーは、オーストラリアの先住民アボリジニが大切に食してきたユーカリ種ジャラの木から採れるはちみつです。それも2年に1度、12月から1月にかけてしか咲かない花なので希少価値も高く、口あたりが滑らかで優しい味わいは「ヒーリングハニー(癒しのはちみつ)」とも言われているそうです。

 このジャラハニーに出合った瞬間から魅せられたのが寺倉純子さん。「日本でもっと広めたい」と「Maison de i-bee(メゾン ド アイビー)」なるブランドを立ち上げ、ゼネラルマネジャーに。この12月にオーストラリア産ジャラハニー『THE HONEY30』の販売をスタートさせました。

 「最初に口にした時、黒糖でもないのに黒糖に似た味にまずビックリ。おいしいだけでなく、その効能のスゴさにも驚かされました」

高い抗酸化力と抗菌力

 体にいいはちみつといえば日本ではマヌカハニーが有名です。「ジャラハニーはマヌカハニーより美味しいうえに抗菌・抗酸化力にも優れているのに日本での認知度が低いのが現状です。だから、私はジャラハニーのアンバサダーの1人になりたいと思いました」と寺倉さんは言います。

 そこで、そのパワーを実証したいと日本の検査機関に成分分析を依頼。その結果「残留農薬ゼロ」を示し、まずは高い安全性が立証されました。また検査では「高い抗酸化力」も立証でき、一般的なはちみつや野菜の抗酸化力の2~4倍はあるといいます。「果糖が多い」ので、血糖値の上昇が砂糖より穏やかで「葉酸」を含むため、妊婦さんの体への効果も期待できるとか。

 「抗菌力」も目を見張ります。商品の『THE HONEY30』はTA30+。抗菌効果を表す数値TA(トータルアクティビティー)はなんとフェノール液の殺菌力と比較して手洗い消毒液の20倍から30倍。手術用消毒液の5倍の抗菌力が証明されています。その他、腸内環境を整える働きもあり、口腔、咽頭での菌とウイルス撃退効果が高いともいわれています。

 その効果をそのまま届けたいと『THE HONEY30』は汚染のない土壌や環境で採蜜され、抗生剤を使用していない「天然非加熱」。つまり「生はちみつ」の状態です。

 また、ジャラハニーが本物である証しとして、オーストラリア製製品認証やウエストオーストラリアジャラハニーの生産者認証、HACCP(国際衛生管理認証)も取得。「日本ではこの3つの認証を同時に得ているジャラハニーはほとんどないようです」とは寺倉さんは話します。

 そのため、コロナ禍のいま、はちみつの中でもこのジャラハニー『THE HONEY30』に注目する人が増えているのでしょう。喉保護やウイルス撃退のためにお湯に溶かして飲んだり、スプーン1杯のはちみつを毎朝、そして帰宅後に食べたり、お料理に使ったりという人もいるそうです。

料理人たちも注目する味わい

 フランスで5年間にわたり修業し、帰国後、名門店の料理長などを経て独立。マスコミの露出も多い、フレンチの巨匠の1人「恵比寿マッシュルーム」のオーナーシェフ、山岡昌治さんは味わった感想を次のように話しました。

 「もともと個性的なものが好きなんですが、これは香りも独特ですね。香ばしくてコクのある味わい。黒糖のようなミネラル感たっぷりの甘さも印象的。とても美味しかったです」

 関西の名だたるホテルで経験を積み、西洋料理はもちろんジャンルに問らわれることなく、類い稀な才能で数々の料理を生み出し、真空調理を得意とする「セントレジスホテル大阪」のシェフ、井本圭さんはこう話してくれました。

 「ペストリーシェフと一緒に試食させていただきました。黒糖を思わせるような濃厚な味でした。少し暖かいところに置いて、再度試食してみたら、先ほどの黒糖を思わせる濃厚さより、香りが強く感じました。温かい料理だと、この香りもいかせますね」

 両シェフともになかなかの好印象のようで、料理好きにもジャラハニーは要マークです。シェフたちも試食したジャラハニー『THE HONEY30』は3種類あり、30グラムは日本限定販売で2000円、140グラム6000円、340グラム1万3000円(いずれも税別)。

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