コロナ以降の“ニューノーマル”社会を生き抜くには 人事のプロが企業家講座で考え方を指南

黒川 裕生 黒川 裕生

人事と企業変革のプロとして多方面で活躍し、神戸大学バリュースクールの客員准教授も務める上田浩史さんによる、これからの時代を生き抜く事業家を育成するプログラムが10月、神戸・三宮のコワーキングスペース「120 WORKPLACE KOBE」で始まった。「上田塾」と銘打った全6回の講義を通じ、自身の価値を明確化・差別化しながら、コロナ以降の“ニューノーマル”で輝くためのヒントを見つけてもらうという。

上田さんは1983年生まれ。2006年に採用・人事コンサルティング会社「リンクアンドモチベーション」に入社し、企業採用コンサルティング営業などに従事した。2010年に独立した後は、人事、教育、投資という異なる分野で存在感を発揮し、若者の就活支援や企業変革などに精力的に取り組んでいる。

10月20日夜に開かれた第1回には、会場とオンラインで計12人が参加した。20代の若者を中心に、いずれも今後のキャリア形成を真剣に考えている人ばかり。「チャンスはいつでも転がっている。気づくか、気づかないか、気づいても何もしないか、皆さんはどのタイプですか」といった上田さんの含蓄に富んだ話に、時折頷きながら熱心に耳を傾けた。

じっくり時間をかけて全員が自己紹介をした後は、上田さんが「自分らしさを発揮することの大切さ」や「自分という人間の価値を創造することの必要性」などについて、これまでの経験を踏まえて解説。「コロナ禍でリモート仕事が一般化し、これまで以上に『成果主義』の動きが加速している。仕事のあり方も『メンバーシップ型』から『ジョブ型』になり、新卒一括採用も崩壊していくかもしれない」との見方を示した上で、「『企業』にとらわれずどう生きていくかをこれから一緒に考えましょう」と熱く語り掛けていた。

講座は無料で原則月1回。オンラインで誰でも受講できるが、先着10人程度は直接「120 WORKPLACE KOBE」での受講も可能。次回の日程など、詳細は「120 WORKPLACE KOBE」まで。

https://120workplace.jp/

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