「#夏は米を冷蔵庫にしまえ」のツイートが話題…虫はわく 現実を受け止めて!とお米屋さんが訴え

太田 浩子 太田 浩子

 お米に虫がわいたことがありますか?

 虫がわいたことがない人も、それはラッキーだっただけかもしれません。おいしいお米であればあるほど、虫も食べたいとやってきます。つまり、保存方法を間違えると虫が発生してもおかしくないのです。「米屋のコメイさん🌾」(@wpmmZPtNvQYwNX8)が、お米に虫がわいた人からの質問に答えたツイートが話題になりました。

「Q.ひと月でお米に虫がわいたが?
 A.気温が高ければわく

 Q.今までこんなことなかったが?
 A.今の現実を受け止めて

 Q.赤茶の粒々のヌカが混ざってるからこれのせいでは?
 A.それは虫のフン

 Q.友達に言ったらおかしいって言ってるが?
 A.お米に虫はわく 現実を受け止めて

 現実を受け止めて」

 お米につく虫は、気温が20度を超えると卵から孵化して活発に活動します。また、買ったまま未開封の袋でも穴を開けたり、空気穴などの隙間から入ったりするそう。ぞわ! 農薬がたくさんついているお米でない限り、条件がそろえば虫がわくのが現実です。虫そのものは人間には無害ですが、おいしいところを食べてしまうのでお米の味が落ちてしまいます。

「最近は猛暑傾向もあって虫がわきやすくなっていると感じるのだ」とコメイさん。

 玄米を精米して袋詰めしてスーパーなどに売る会社に勤めるコメイさんは、気温が上がってきた5月末に虫発生の申し出を受けて防止策をツイートしています。その方法は…
・お米は密閉容器に入れるのだ
・暗くて涼しい場所に置くのだ
・お米の防虫剤を使うのだ
・理想を言うと冷蔵庫に入れるのだ(結露には注意なのだ)
・暑くなってきたらなるべく買い置きしないのだ
・虫はわくときはわくのだ 現実は非情なのだ

 コメイさんは「#夏は米を冷蔵庫にしまえ」と訴えます。冷蔵庫にそんな余裕はないよと思わないで、冷蔵庫にしまえる量だけを買うのです…。お米は、お肉や野菜と同じ生鮮食品なので、冷蔵庫保存で鮮度も保たれるそう!「お米は秋に収穫されてからお店に出荷されるまで、15度以下の低温倉庫できっちり保管されているから鮮度が保たれているのだよ」とのこと。

 どうしても冷蔵庫にしまえない場合は、密閉容器に移し替えて冷暗所に置き、お米の防虫剤を多めにつかうことを推奨されています。また、密閉容器は入れ替えるたびに、きれいに洗ってよく乾かすのもポイントです(古いお米のにおいがうつらない点でも有効!)。

 リプライには、
「一回分(五合)ずつ小分けにして袋に入れて密封容器に保存してます。」
「この時期は、1kgずつのタッパー小分け&冷蔵庫保管してます!!」
「私は通年で米を冷蔵庫で保存してます。米当番等の虫除けも使ってます。」
と冷蔵庫に入れているという人も。

 コメイさんが伝えたいことが書かれていると紹介したヒダカラ(岐阜県飛騨市)がつくった「#GoTo冷蔵庫」のチラシによると、お米を常温保存している人は53.1%と半数以上で、冷蔵庫保存している人は17.1%。近年は冷蔵庫保存の必要性も知られてきていますが、まだまだ実際に保存している人は少ないようです。そういう筆者も常温保存なので、見直すことを心に誓いました。虫がわいたら、自分はもちろん生産者さんもお店もみんな悲しい。10月頃までは虫がつきやすい時期が続くので、大切なお米を廃棄することにならないように対策をしていきましょう!

■「#GoTo冷蔵庫 お米を冷蔵庫に入れて虫から守り美味しく食べる取り組みを日本中に広めマイか?」キャンペーンサイト(ヒダカラ) http://chng.it/DyLhw77HJn

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