自民・岸田氏の食事写真が“炎上”…「何が悪いのか全く分からない!」悪意のあら探しはもう、うんざり

ハイヒール・リンゴのつぶやき

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 自民党総裁選に立候補した岸田文雄政調会長が、奥様の手料理を食べている写真をツイッターに投稿したところ、一部で「炎上」騒ぎになりました。

 批判の内容は、奥様が作ってくれたお夜食を前に、スーツ姿で椅子に座る岸田さんと、食卓の横に立ってほほ笑む奥様の姿が「対等でない」とか「すごく昭和感」「今の時代にこのチョイス」とか…。これに対し、作家の乙武洋匡さんが「他人の家庭のあり方にここまで恥ずかしげもなく違和感を表明できてしまう感性にむしろ“強烈な違和感”」とコメントされましたが、私もその通りだと思います。詳しい状況も分からないし、たとえ「昭和」でも、そのご家庭がそれで良ければ問題ないはず。見ず知らずの、しかも匿名の人たちにどうこう言われる筋合いが、あるのでしょうか。

 立候補直後だったこともあり、「実はこんな昔のタイプの人だった」とイメージ操作したい、政治的な意図をもったネットユーザーの関与すら疑ってしまいます。でも、家族や夫婦の成り立ちにまで政治を絡ませてほしくはない。政治家の奥様には、ずっと地元の選挙区に張り付き、夫の不在の間にも支持者をまとめていらっしゃる方が多いと聞きます。岸田さんの奥様も普段は広島にいらして、総裁選前でここが頑張り時だからと上京してこられたとか。

 私、個人的には、「いつもポーカーフェイスだけど、岸田さんって家ではこんな表情なんだ」とか「味ぽん使ってる!」とか親近感さえ感じてしまいます。元々は総裁選を控えて人となりを知ってもらおうという意図だったはずですが、批判する人たちは奥様と一緒に座っておられたら「作られた写真」とか又批判するのでしょうか。それってもう「意見」ではなく「悪意のあら探し」であり「悪口」でしかないと感じます。

 最近は自分の価値観の押しつけや誰かを非難するばかりで、褒めたり賛同したりということが、本当に少なくなっていると思います。ヘタに賛同すると「なんでそんなことに賛同するのだ!」と又叩く人たちが確実にいる。テラスハウスの故・木村花ちゃんの一件以降、誹謗中傷はダメという意識は広がってはいます。コロナ以降、社会の空気がちょっとずつ下り坂になる中、たまった憤懣やモヤモヤをはき出す所を探してるのは分かりますが、何か取っかかりがあるとハチの大群みたいに群がって叩き、次のターゲットが出てきたらまた群がる…その繰り返し。笑いの要素でもあればまだ救われるのに全くそれもなく、ただただ、悪口。第三者は「ほっとけ」と言うけれど、やっぱり本人は気になるものです。私の様に気のキツイ人間でも(笑)。

 怒りをやり過ごす「アンガーマネジメント」ではありませんが、書き込む時も一回立ち止まって「もしこのコメントを自分が送られたら…」と考えませんか?それでも無理なら法的措置やプロバイダーで遮断するなど対抗手段を講じる時期に来ていると思います。ネット社会で誰でも発信できるようになり、それはとても素晴らしい事だとは思うのですが、発信するならその発言に責任を持つべき。誹謗中傷された側も泣き寝入りせず、団結して声を上げて良いのではないでしょうか。

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