イラストレーターのユトリヒヨ(yutorihiyo)さん(@yutorihiyo)が8月29日にTwitterに投稿した「娘の自由研究、47都道府県の知事のマスクを調べていました。きっかけは、テレビで観た玉城デニー知事のマスクだそうです。」が話題になっています。ユトリヒヨさんの娘・K.Nちゃんは都内の小学校に通う小学4年生ですが、その自由研究の内容は、各知事がつけているマスクの素材、特徴、そして9歳の女の子の視点からのコメントやうんちくまで添えられています。
投稿したユトリヒヨさんは「小学生の夏休みの自由研究なので、間違っている箇所があったらご容赦ください(汗)」と断りを入れているものの、ネット上の反応は「おもしろーい!!!子どもの目の付けどころが最高です。だから子どもってすばらしい。学ぶことたくさんです。独自の自由研究、これこそまさに自由研究ですね!!!」「発想も面白いし、まとめ方も上手で驚きました!素晴らしいです!!!」「コメントも似顔絵も小学生とは思えないくらい!思わず全知事のを読んでしまいました」「千葉県に爆笑しました」と絶賛の嵐です。
しかも、独自ランキングまで用意。「おしゃれマスクランキング」では自由研究のきっかけとなった沖縄県・玉城デニー知事が栄えある1位に。選考理由は「マスクは白が多かったのに色つきをしていたから!」でした。「ズッコケランキング」では、マスクを表裏逆につけていたことから千葉県・森田知事が1位に選ばれていました。マスクをテーマにしたこの自由研究は新型コロナが猛威を振るう今年限定のものになるかも知れませんが、と同時に大人もびっくりのその着眼点の良さから「伝説の自由研究」になるかも知れません。ユトリヒヨさんにお話しを伺いました。
――知事マスクを自由研究にしようと思ったきっかけは玉城デニー知事とのことですが、娘さんがひらめいたときの様子を教えてくれますか
「使い捨てマスクが手に入らず、ではうちでも布を買って作ってみようとなった時にテレビで見た玉城知事のマスクが気になったようです。ああ、こういうのもありなのか!と思ったのかもしれません。ちなみに、西村大臣、河野大臣のマスクもかなり気になっていたようです」
――通っている小学校の夏休みは短縮だったのでしょうか
「短縮でした。8月1日から8月23日までです。およそ3週間で仕上げたので、かなりタイトでした。作業としては、調査、下書き、ペン入れ、消しゴムかけ(ここは親に外注したりしていました)、赤ペンでコメント、という流れでやっていました。たとえば、1日下書き3人、同時進行でペン入れ5人とか…。岡山県あたりで『まだあるよー!』と心が折れていました(笑)」
――知事の中には全国的に有名な人もいれば、そうでない人もいます。調べるのは大変だったのではないでしょうか?
「自分でネットニュースで検索したり、テレビのニュースを参考にしたりしていました。全国知事会が今年はウェブ会議になったとのことであまり普段お見掛けしない知事が一覧のようにモニタ画面に出たりしているのを目ざとく見つけたりして…。知事ご本人の顔画像はあるけど、なかなか『マスクを着用している知事』という画が見つからずに苦労していた県もいくつかあったようです。あとは、会見になるとかなりの知事がマスクを取ってしまうので、各都道府県の定例会見の入場や会見前の様子を探したりしていました」
――似顔絵とともに、一言コメントやうんちくまでが添えられています
「項目については、夏休み初日に「自由研究会議」を開いて決定しました。観察力…、は昔から、大人が脱力してしまうようなど、どうでもいいことにポロッと気づいたりする感じの子だったので、この子らしいわぁと思っています」
――大変、絵がお上手ですが、小さいころからお上手でしたか?イラストレーターをしているユトリヒヨさんの影響もあるのでしょうか
「ありがとうございます。よく、時間があると自由帳に絵を描いたりしています。小さいころからおもしろい絵を描くなぁと思ったことが何度かありました。将来は絵本作家になりたい!と言っています」
話題の自由研究を学校に提出したK.Nちゃんにもお話を聞きました。
――学校では先生や友だちから何か言われましたか?
「先生には『一番最初のマンガのところが特にいいです、全体的にすごいね!』友達は『小池都知事どのページ?』とか言いながらファイルをパラパラ見ていました」
――お気に入りの知事は誰ですか?
「小池都知事です。理由は、わたしが都民で、お世話になっているからです」
――今年の夏休みはどんな思い出がありますか?
「毎日が知事でいっぱいな夏休みでした」