当サイト「まいどなニュース」が8月16日に紹介した、東京・上野の総合ディスカウント店「多慶屋(たけや)」の従業員用スマイルマスク。その後、同店には立て続けにテレビ局から7件の取材が入り、「購入したい」というメールが全国から届くようになりました。反響の大きさに急きょ、一般販売を決めたという同店に再び話を聞きました。
モデル男性「やっと慣れました」
同店のスマイルマスクとは、布マスク表面に笑った口元の写真が印刷されたマスクのこと。男女2バージョンあり、いずれも同店スタッフがモデルを務めています。来店客に笑顔を届けようと、8月10日から10月31日まで店内で「スマイルキャンペーン」を実施。期間中は売り場と裏方の全スタッフが着用しています。
一般販売されるマスクは、従業員が着用するデザインと同じ物。多慶屋スタッフの笑った口元が日本全国に広まるーーという、なんとも予想外の展開となりました。
モデルの男性社員に電話で話を聞くと、「キャンペーンが始まり約2週間。同僚たちがつける姿は、ようやく見慣れましたが、やっぱり恥ずかしい気持ちはありますね」。しかし今度は店を飛び出し全国へ。「私の口元で笑っていただいたり、買いたいというお声をいただいたり。役に立ったんだとうれしく思っています」。
ビートたけしさん、番組で着用
同男性版マスクは、22日放送のTBS系「新・情報7daysニュースキャスター」オープニングで、レギュラー出演するタレントのビートたけしさんも着用。モデルとなった男性社員はさぞ驚いたのでは。「うれしくて興奮しました。たけしさんは『なんだこれ?』といった様子でしたが、私は興奮しすぎちゃって…」。一夜明けても興奮冷めやらぬ様子で教えてくれました。
意外な現場から注文が
19日夕方からネット予約を開始したところ、意外な職種からの大口注文が入ったそうです。同店にはこれまでも「認知症の方にマスクをしたままでも笑顔で接したいから購入したい」という声が寄せられていましたが、「医療や介護施設の関係者からの予約が目立ちます」(担当者)。
「多慶屋 オリジナルマスク スマイルマスク」男性と女性バージョンの2種類。1枚550円(税込)。9月中旬から発送予定。多慶屋ホームページで受け付け中。