外出時にマスクを「完全に外している人」わずか4.3% 着用率が低い都道府県…1位は「奈良県」

まいどなニュース情報部 まいどなニュース情報部

マスク着用のルールが2023年3月13日に緩和され、マスクの着用は個人の判断に委ねられました。皆さんは外出時のマスク着用への意識は変化したでしょうか。全国47都道府県の男女4700人を対象に「『脱マスク』と健康意識に関する実態調査」を実施したところ、今も約6割の人が「外出時は常にマスクを着用している」と答えました。また、その理由として、感染への不安の他、「素顔を見られたくない」「メイクをするのが面倒」といった声も寄せられたそうです。

第一三共ヘルスケア株式会社(本社:東京都中央区)が2023年3月に実施した調査です。

まず、現在の外出時のマスク着用状況について聞いたところ、「完全に外している」と回答した人はわずか4.3%で、「常に着用している」と回答した人は61.6%となりました。

「完全に外している」と回答した人以外に、マスク着用ルールの緩和後も着用している理由を聞いたところ、「新型コロナウイルスや風邪の感染が不安」(52.1%)、「マスク着用に慣れてしまった」(45.9%)、「花粉症等のアレルギー対策」(40.6%)が上位に挙がりました。また、女性は約4人に1人が「素顔を見られたくない」(26.3%)、「メイクをするのが面倒」(26.6%)と回答したそうです。

次に、起きている時間全体を100%とした場合のマスク着用率について聞いたところ、マスク着用率の高かった都道府県は1位:広島県(72.0%)、2位:岐阜県(70.1%)、3位:愛知県(69.9%)となりました。一方、マスク着用率の低かった都道府県は45位:佐賀県(60.3%)、46位:福岡県(60.1%)、47位:奈良県(56.4%)という結果に。

続いて、マスク着用ルール緩和後のマスク着用の変化について聞いたところ、70.8%の人が「緩和前と変わらない」と回答しました。「常に外すようになった」(2.7%)または「外すことが増えた」(18.1%)と回答した人の合計は20.8%にとどまり、「マスク着用ルールの緩和が、生活者の『マスク習慣』を大きく変えるには至っていないことがうかがえます」といいます。

マスク着用ルール緩和後の”脱マスク変化率”を都道府県別に見ると、沖縄県(32.0%)、佐賀県(31.0%)、大阪府(29.0%)が脱マスク変化の上位に挙がった一方、群馬県/島根県(15.0%)、秋田県/岡山県(13.0%)、広島県(11.0%)が下位となったそうです。

さらに、マスクを外すことによる感染リスクについて聞いたところ、72.5%の人が「感染リスクが高まると思う」(とても思う:21.1%、まあ思う:51.4%)と回答しました。また、感染対策の重要性については、87.4%の人が「感染対策の重要性を感じている」(とても感じている:35.3%、まあ感じている:52.1%)と回答した一方で、2020年の新型コロナ感染拡大初期と比べ、感染対策を実施する頻度に変化はあるかを聞いたところ、66.2%の人は「変わらない」と答えましたが、20.9%の人は「感染対策頻度が減少した」(やや少なくなった:16.5%、少なくなった:4.4%)と回答したそうです。

最後に、新型コロナ感染拡大期から変わらず、またはそれ以上に感染対策を実施している都道府県を見てみると、1位:鳥取県(88.0%)、2位:神奈川県(87.0%)、3位:広島県/島根県(86.0%)が上位となりました。一方、福井県は66.0%で最も低いという結果となりました。

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