ただいま、街中で「ヒシタンク」を見つけると、マニアックな「ヒシタンク」のプラモデルがもらえるという謎企画が行われています。ヒシタンクは私たちの暮らしのさまざまなところで使われていて、しょっちゅう見かけているものなのだそうですが、ほとんどの人には馴染みがないものなのだそう。っていうか、そもそもヒシタンクって何かしら??ヒシヒシと悩みます…。
ヒシタンクとは、給水・給湯設備などを手掛ける三菱ケミカルインフラテック(本社:東京都中央区)の製品で、おもに飲料水の貯蔵を目的にした受水槽です。三菱の「ヒシ」+「タンク」だったと思えば、納得ですね。
キャンペーンでは、街中で見つけた2つ以上のヒシタンクの写真を、Twitterでリプライすると、非売品の「ヒシタンクのプラモデル」がもらえるといいます。2月17日に始まると「ちょっと欲しい」「世界にはまだまだ未知の領域があるのですね」とじわじわと広がり話題に。今となってはタンクの画像が続々と投稿されています。
さっそく筆者も挑戦!と意気込んでみたものの、突如として大きな課題にぶちあたります。身の回りで受水槽らしきタンクは多数見かけるものの、それらがはたしてヒシタンクなのかどうかがさっぱり分かりません…。ああ、担当者さん!どうすればいいの?
―とりあえず、近場でこんな写真を撮影しましたが…。
「あ、どちらもヒシタンクですよ。プラモデル送りますね」
―あ、ありがとうございます。といいますか、なんでこれがヒシタンクだと分かったんですか?みなさんどこで見分けているんですか?
「写真の赤丸で囲ったところを見てください。タンクのパネルの真ん中に角丸の四角模様が付いていませんか。付いていればヒシタンクです」
―…はい? どういうことですか?
「ちょっと分かりにくいので、あらためて。このようなタンクに、こんな感じで角丸の四角模様が付いています。このパネルのデザインは意匠登録しており、これがヒシタンクの特徴になっています」
―なるほど…そんなところで見分けられるのですね…。でも、遠くのタンクとかでこの模様が分かりづらいときもあるのでは。ほかの判断材料はありますか?
「そういった場合はですね…上下にU字の模様がありますが、他社の模様はV字に近かったりしますので、丸みの具合で確認するのがひとつ。あと、タンクにハシゴが付いていますが、ヒシタンクでは上端がハの字を描くように広く開くようになっています」
―あ、本当だ!こちらの赤丸の部分ですね。
「ヒシタンクには白いFRP(ガラス繊維強化プラスチック)製のタンクのほか、ステンレスのタンクもあるのですが、こちらはパネルを見るだけでは他社製品と区別ができないんです。ですので、その際はハシゴが大きな判断材料になります」
…すごい、、、、何やらニッチな奥深い世界に触れた気がします…。