話題のストローエビ作りに挑戦したら…8分で完成するはずが死骸の山 考案者にコツとおススメ作品を聞いた

広畑 千春 広畑 千春

―科学的なアドバイスとは。

「先生曰く、エビは十脚類という仲間で、脚が10本あるんです。元のは6本だったので、それはおかしいね、と。近所の釣り好きの男性からも『ルアーにしたら』とアイデアを頂きました。その後も『本物はひげがもっと長い』と言われて甘エビを買ってきて研究したり、子どもから『恐竜はできないの?』と求められたりしているうちに、どんどんリアルになり、作品数も増えていったんです」

―今では作家さんも増え、テレビ番組でも紹介されるほど人気になりました。

「『親子でつくるストロー細工―どうぶつたち』という本を出したのが2003年ですから、本当に、ここまで広がって、びっくりです。子どもも大人も、いろんな方がストローアートに興味を持って下さるのはうれしいですね」

―でも、難しいです。コツはありますか?

「昔、記事で『5分』と紹介して頂き、それぐらいで作れるよう必死でした。今は20年近く作ってないから…5分は無理かな(笑)。はさみは先端までよく切れるものを使い、まっすぐに、はさみの先端で切り終わるのがポイント。編んだ部分は緩まないようしっかり押さえてください。キレイに編めると本当のエビのように見えますよ」

―初心者におススメなのは?

「エビは結構、難しいんです。なので子どもだと嫌いになってしまうかも。私が小学3年生向けに出前授業で教えているのは、『ストロー蝶』。これなら3年生でも作れますし、もっと小さい子は羽の部分を描くなどして参加できます。最近はカラフルなストローも増えているので、ぜひ色々挑戦してみてくださいね」

 ストロー蝶の作り方は当銀さんのブログ「I Plastic プラスチックの宝もの」で公開中。大阪市立大正図書館では、3月末までストローで作った364輪の花を展示する作品展「364花フェ(カフェ)」が開かれています。家の中でじっとしていると身体だけでなく頭もボーっとしがちですが、この細かい作業は頭の体操になるかも。本もいろいろ出ていますし、目の前にストローがあったならぜひ、チャレンジしてみては?

■「I Plastic プラスチックの宝もの」 https://kitchenplasticarts.blogspot.com/

【追記】2020/03/23

 大阪市立大正図書館は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、4月3日まで臨時休館が延長されました。これを受け、当銀さんの作品展「364花フェ(カフェ)」も「開館再開後から4月末まで」と変更になりました。

【追記】2020/04/04

 大阪市立校園の休校措置延長を受け、大正図書館も5月6日まで休館となりました。当銀さんの作品展の開催は現在のところ未定です。

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