平松愛理がラスト公演に向けて心境を吐露…来月17日に神戸復興支援コンサート

2020年で阪神・淡路大震災から25年目

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シンガーソングライターの平松愛理が阪神・淡路大震災で傷ついた神戸の復興を支援するために毎年開催しているコンサート「1.17 KOBE MEETING」が2020年で最終回を迎える。

1995年1月17日。平松のふるさとを襲った未曾有の災害は大切な人、街を奪った。神戸市須磨区の実家も全壊。直後の3月には被災者支援のコンサートを開催するなど神戸のためにできることを模索し、97年からは毎年1月17日(近年はそれに近い日)に「KOBE MEETING」という名称で自主企画のチャリティーコンサートを継続してきた。コンサートの収益金は震災や交通事故による遺児を支援する神戸レインボーハウスに、2012年からは合わせて東北レインボーハウスなどに寄付している。

震災から25年目を迎える今回の公演をラストとすることに決めた心境をラジオ関西(神戸市中央区)で語った。

「これまでの24年間、多くの人に、そして支援するはずの神戸の街に支えられて続けてこられたことには感謝の言葉しか見つからない」。しかしながら近年、地震に限らず台風や大雨などさまざまな自然災害が列島各地を襲うようすを見るにつけ、「被災地から未災地へ」という思いが強くなった。未だ大きな災害に遭っていない地域でも、日本ではいつどこで災害が起こってもおかしくない。そうした地域へ「KOBE MEETINGを通じて学んだことを伝えていきたい」と言う。もちろんシンガーソングライターとして歌を通じて。そして、神戸への気持ちをさらに温めながら。

KOBE MEETINGと並行して取り組んでいる活動がある。自身の被災経験から東日本大震災にも胸を痛め、「自分に出来ることは何か?」と考えた。

「花が咲いた時に心の芯が温かくなる感覚は被災された方々の心も包み込んでくれるのではないか?」。2011年7月25日、“心に花を咲かす”という想いで種をまく「花サカスプロジェクト」を発足。プロジェクトに賛同した神戸市役所が須磨区の区花であるコスモスの種を提供した。被災地から被災地へ。同プロジェクトの種まきは宮城県山元町立山下中学校の協力を得て、神戸の想いが東北で満開の花となって届くよう願いながら今後も継続するという。

1.17 KOBE MEETING 2020 〜25年間ありがとう〜
日時:2020年1月17日(金)開場17:30/開演18:30
会場:神戸新聞松方ホール
料金:前売¥5,000(税込)/当日¥5,500(税込)*全席指定
ライブの収益金は、神戸レインボーハウス、東北レインボーハウス、そして宮城県亘理郡山元町やまもと語りベの会へ寄付される。

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