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豪雨災害から2000日後 熊本・球磨川温泉の鶴の湯旅館 3度目の再起にかけた4代目の思い

米田 ゆきほ 米田 ゆきほ

2020年の熊本豪雨で被災した旅館が被災2000日後に営業再開を果たしました。

熊本県八代市にある「球磨川温泉 鶴の湯旅館」(@tsurunoyuryokan)。昭和29年に建てられた木造三階建ての、昭和レトロな空間が魅力の老舗一軒宿だ。窓から望む球磨川のせせらぎと、江戸・天保から続く隠れ家的な旅館として、多くのファンに愛されてきた。

2020年7月の熊本豪雨で球磨川が氾濫し1階部分が全壊。土砂が流入し畳や家財、食器なども流されるという壊滅的な被害を受け休業を余儀なくされた。しかし4代目支配人の土山大典さんは再建を決意。2000日かけて修復や、建物のかさ上げ工事を行い今回の営業再開にこぎつけた。ここまでの道のりについて、土山さんに詳しく話を聞いた。

――休業の考えは最初から無かったですか?

土山:災害の翌日には再開すると決めていました。この建物は、ひいおじいちゃんが建てて、代々受け継いできた大切なもの。水害以外にも、2016年の熊本地震や、コロナ禍など、大変なことが立て続けに起こりましたが、負けてられないと思いました。2021年11月から2023年1月にも営業していましたが、そこからクラウドファウンディングなどで資金を調達しながら、建物をジャッキアップしてかさ上げする大がかりな水害対策工事を進めてきました。

――2000日後に決めた理由は?

土山:お客様から結婚式の予約をいただいたのが、被災からちょうど2000日目だったからです。どうしてもうちの旅館で結婚式をしたいと、もう2年も待っていただいています。たくさんの方にご協力いただき営業再開することができます。携わっていただいた人には感謝しかありません。1日でも長くこの旅館を守っていけるよう、頑張っていきたいです。

◇    ◇

SNSでは「旅の目的地にしたい宿」「何度も訪れている宿だから再開が待ち遠しい」「見所が多い素晴らしい旅館」「泊まるのが夢だった」などファンも多い。

1日2組完全予約制の宿にはすでに予約が続々と入っているそう。多くの困難から土山さんが守り抜いた鶴之湯旅館は、登録有形文化財の登録もめざしている。球磨川の美しい風景とともに、蘇るレトロ旅館を訪れてみたい。

球磨川温泉 鶴之湯旅館
公式X:https://x.com/tsurunoyuryokan
HP:https://www.tsurunoyuryokan.com/

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