「子どもが思わず片付けてしまいたくなる」 話題のJR貨物公認コンテナ型収納ボックスを使ってみた

広畑 千春 広畑 千春

 ―ほほー。…さすがの鉄度ですね。

 「あ、いえ、担当した社員は特に、というか全然、誰も鉄道好きじゃないんです」

 ―は?では純粋に仕事として商品を追究した、と。

 「はい。元々は鉄道模型さんの『Nゲージ』の収納ケースをそのまま収納できる―というのがコンセプトなんです。ですからNゲージのコレクターに満足して頂けるようサイズや精度、強度はもちろん、持ち手部分から埃が入ったり逆に中身が出たりしないようカバーを付けたたり、上部にカギも掛けられるなどこだわりました。ただ、実際に売ってみると子どものおもちゃ箱にちょうど良く、スタッキングもでき、本物のコンテナ置き場みたいになるというので喜んで頂いて…。今回もそうした面を評価して頂けてうれしいです」

 とのこと。まるで「ひょうたんから出た駒」状態ですが、大反響を受け、年明けにも再販できるべく生産を急いでいるそうです。

 今回話題になったことについて「素直にうれしいんですが、5年たってようやく商品に気付いて頂けた…!と(笑)実は2年ほど前にもパスケースが話題になったんですが、それも発売から3年経過していて…SNSの凄さを実感しています」とのことでした。

 作り手の「鉄」熱はどうあれ、やはりモンスターたちを動かすには「心」をくすぐる大人の遊び心と本気度が必要なのかも。たためば厚さ9.5センチで場所も取らず、おかげで片付け下手な記者も、これでしばらく心穏やかに過ごせそうです。

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