タクシーにも「初心者マーク」があってもいいのでは?

ハイヒール・リンゴのつぶやき

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 先日、仕事に遅れそうになりすごく急いでいたのでタクシーを利用したのですが、出発してすぐ、運転手さんが申し訳なさそうに「新人なので道が詳しくなくて…。曲がる場所などよく分からないので教えて頂けますか?」と言われました。その場では「はい」と答えたのですが、今はナビもあるし、こちらも仕事先に遅刻の連絡を入れたりしたいと気が急いていた事もあり、何だかモヤモヤ。皆さんはこんな経験ありませんか?

 ネットには、新人運転手のトリセツを紹介したブログもあり、「新人なので」という言葉は責任逃れのためではなく、急いでいるお客に余計な時間を使う可能性があることを伝えたいという理由や、新人は常に緊張していて他の車に鳴らされたクラクションにも驚いてしまう…ということが書かれていました。確かに転職が当たり前のこの時代、50歳を過ぎても新人の方もいらっしゃいますし、道や建物を詳しく把握するのは本当に大変なことだと思います。

 ただ…。私たち芸人の世界で考えると、新人の時は漫才がそんなに上手くも面白くもない事がよくあり漫才をしてスベることなんてざらにあります。だから若手のイベントの入場料は格安。それが安定した笑いが取れるようになるとやっぱり入場料も少し上向く。そうやって技術やセンスを磨いていきます。料理人の世界でも新人とベテランシェフでは頂くお代金にも違いがあるはずです。そう考えると、タクシーって、新人でもその道20年のベテラン運転手でも同じメーター料金なんですよね。これってどうなのかな?と思ってしまいます。

 いっそのこと、新人のうちは車体か行灯(あんどん)の近くに「初心者マーク」を付けてみてはどうでしょう。マークがあれば、本当に急いでいるとか込み入った分かりにくい場所を目的地とする客は別のタクシーを選ぶでしょうし、最初から新人運転手さんだと分かって乗れば、そんなにイライラすることもないのでは。もし、「新人割」なんかがあれば、あえてそちらに乗りたい人もいるかも。

 タクシーって、実は結構な時間を密室で過ごす場所。日本なら、まさか全く別の場所に連れて行かれる―なんて恐ろしいことはないでしょうが、それでもいったん乗ってしまえば、命を預けているとまで言えば大袈裟ですが客は運転手さんを信用するしかありません。客側に選択肢を作ることが、実は無用なトラブルを防ぎ、運転手さんの「働きやすさ」にもつながるのではないでしょうか。

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