空き家に棲みついた6匹の猫 優しい隣人が保護 出会いを待つあなたたちに幸せが訪れますように

松田 義人 松田 義人

2024年4月、関西エリアの交通量が多い道路沿いの空き家から時折「ニャー、ニャー」という声が聞こえてきました。声を聞く限り1匹ではなく複数の様子。空き家のすぐ近くにはビュンビュンクルマが走っています。「もし外に飛び出したら」という不安に加えて、近隣には猫嫌いの人もおり、心配の種が尽きませんでした。

空き家の向かいに住む心優しい人が猫たちを保護し、一時お世話をしながら幸せへとつないでくれる家族へのマッチングを目指すことにしました。

保護した6匹のうち4匹は「ずっとのお家」へ

空き家から保護した猫は合計6匹。甘えん坊のかわいい猫さんばかりで、幸いなことにみな健康状態も良好でした。

4匹は、知り合いの人に家族として迎えいられることになりましたが、「玄武くん」「朱雀くん」と名付けられたオス猫2匹がすぐには行き先が見つかりませんでした。

里親さん探しの協力を求めたのは、猫にまつわる困りごとをサポートする会社「ねこから目線。」。同社でも広く里親さん募集を呼びかけてもらい、あらゆる可能性を諦めずに玄武くん、朱雀くんの家族探しに乗り出しました。

我慢強いイケメン猫の玄武くん

玄武くんも朱雀くんも、新しい家族が見つかるまで、いったんは保護主さんのもとで暮らすことになりましたが、2匹とも元気いっぱいの甘えん坊ですが、性格が少し違いました。

玄武くんは少し怖がりで、初めての人の前では目だけをキョロキョロさせながら様子を伺う素振りを見せます。しかし、「この人は悪い人ではないんだニャ」と心を許すと態度を一変。ゴロゴロと喉を鳴らして、人間にすり寄りヘソ天して「なでてアピール」をするほど。それでいて過度に大暴れしたり鳴き叫ぶようなことはなく、甘えん坊でありながら寡黙で優しい昭和の男前のようなイケメン猫さんでもありました。

ヒゲ袋のぷっくりぶりがイケメン

朱雀くんもまた人見知りでちょっと不器用な性格。「甘えたいけれど、どうしたら良いかわからない」といった様子ですが、この辺は外猫として長く過ごしてきた猫さんにはよくある姿です。それでいて、人間からなでられることは嫌ではない様子でスリスリされると、次第ウトウト。普段シャイな素振りを見せている分、その寝顔がより愛おしく思えてくるほどです。そしてまたカッコ良いのがぷっくり膨らんだヒゲ袋。どことなく玄武くんも朱雀くんも昭和感のあるカッコ良さがあるなと思いました。

空き家の真っ暗な部屋で過ごし、外に出ると、交通事故に遭ってもおかしくない環境で過ごしてきた玄武くんと朱雀くん。優しい保護主さんのおかげで、まずは飼い猫デビューへのチャンスをつかみました。

これから先、玄武くん・朱雀くん双方の元に「本当の家族」が現れ、幸せな第二の猫生を歩んでいってくれることを願うばかりです。

ねこから目線。
https://nekokaramesen.com/

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