かわいすぎる補聴器が話題、これからは「隠す」から「見せる」へ…着せ替えチップ開発者に聞く

佐藤 利幸 佐藤 利幸

−−開発の際、苦労した点は?

「2017年より1人で開発を始めましたが、マニキュアで補聴器を溶かしてしまうなどの失敗を繰り返してしまい、素人が高額な精密機器である補聴器を取り扱うことのリスクを感じるようになりました。そこで2019年からは、東京・福生市にある西部補聴器・店長で、認定補聴器技能者の北村美恵子さんに話を持ちかけて、商品化が実現しました」

「現在は北村さんと、補聴器デコレーションチップブランドを立ち上げ「彩希(あき)〜Beautiful Ear〜」という名前で売り出しております。『彩りで希望を。美しい耳元に』という想いを込めて、私(あき)と北村さんの名前(美・E)が入っています。製作・販売は北村さんが担当しています」

「使っていることを感じさせないように、薄く軽く仕上げることが大変でした。1枚の重さは1gです。補聴器に装着した際、ハウリングしないように。またボタンに接触して操作性を落とさないように試行錯誤を重ねました。複数人のサンプリングモニターの協力を得て、いろんなタイプの補聴器、人工内耳での開発・改良を進めてきました。また、長く使い続けていただけるように柔軟性と耐久性も考えました。多くの人に届けられるように、という面ではまだまだ試行錯誤の最中です」

−−あきさんは普段どんなデザインの補聴器をつけていますか?

「手持ちのチップが3種類ほどあり、着せ替えて楽しむことができます。今は和柄のデコチップが一番のお気に入りなので、つけっぱなしにしています」

▪️「彩希~Beautiful Ear~」https://mimi11.thebase.in

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