障がい、難病を抱えていても楽しもう!元阪神の胴上げ投手も協力する「ドリームデイ」

山本 智行 山本 智行
スペシャルサポーターとして参加者と交流を深めた元阪神投手の中西清起さん
スペシャルサポーターとして参加者と交流を深めた元阪神投手の中西清起さん

 障がいや難病を抱える子どもたちとその家族のためのイベント「第3回BMSドリームデイ」がこのほど開催された。介助者も含めて200人が集まったのは、兵庫・西宮の体験型人気施設「キッザニア甲子園」。銀行、警察署、テレビ局、雑誌社など60のパビリオンが設けられた会場には、通常の営業時に勝るとも劣らない“笑顔の輪”が広がった。

 イベントに参加した子どもたちは普段、障がいや難病のためにこのような施設で思い切り遊ぶことができない。しかし、この日ばかりは遠慮無用。ある時はすし職人、またある時は消防士になりきって得意顔を浮かべた。「来る前は不安だらけでしたが、こんなうれしそうな顔を見るのは初めてです。来て、本当に良かった」。様子を見守った付き添いの家族も誇らしげに瞳を輝かせた。

 主催したのは大阪市北区に事務所を構える一般社団法人のBMS。正しいビジネスマッチングの文化を広め、日本経済の活性化に貢献することを目的として立ち上げられ、広く認知されつつある。

 また社会貢献活動にも力を入れており、過去には西日本最大級のテーマパークや神戸・須磨水族館で「ドリームデイ」を開催。須磨水族館では「イルカのライブショー」「イルカやアザラシとのタッチイベント」を行い「来年も必ず会いに来ようね」と約束し合った。

 「障がい者や難病を持つ人にとって大勢の人が集まるところは、なかなか行きづらいもの。『だから我慢して諦める』んじゃなく、家族や介助者の人も招待して一緒に楽しんでもらおうと考えました」と話すのはBMSのユニットリーダーの一人である川上博史さん。「子どもたちからの手紙が私たちの励みにもなってます」と続けた。

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