11羽のペンギンによるアイドルユニット「MIYA-CCO(ミヤッコ)」を擁する京都水族館(京都市)が、「MIYA-CCOファンづくり大作戦」と銘打ち、ペンギンの魅力を伝える多彩な企画を4月7日まで展開している。3月7日には、魚類学者でタレントとしても活躍するさかなクンがトークイベントに登場。同館の下村実館長から、ファン投票(LOVE推しペン超選挙)でMIYA-CCO初代センターに就任した「まる」が引きこもり経験者であることなどを教わり、「すギョいですねえ」と目を丸くしていた。
同館は昨秋、昼ドラ顔負けのドロドロの人間関係ならぬ“ペンギン関係”をまとめた相関図で話題をさらった。この日のイベント会場にもその相関図が設置されたが、さかなクンは「もと引きこもり」と書かれた「まる」が気になる様子。下村館長は「それが今やMIYA-CCOのセンターですから。写真映りが一番良かったのかな」と笑わせた。ちなみに「まる」は京都の「丸太町通」にちなんで命名された6歳のオス。MIYA-CCOのメンバー紹介パネルには「自宅警備もおまかせ!」「ゴハンの時は猛ダッシュ」などと書かれている。
そもそも国内の水族館では、ペンギンは「1、2、3、4、ギョ」(さかなクン談)と番号で呼ばれることが多く、59羽全てに名前がついている同館は珍しいという。ましてや、1羽ずつ個性を紹介し、「夫婦/カップル」「破局/失恋」「浮気」などの昼ドラ顔負けの関係性を詳細にまとめる取り組みは前代未聞。さかなクンは「飼育員さんがちゃんと見ていないとわからないこと」「すギョく勉強になりました」と感心しきりだった。
イベントは、さかなクンと下村館長の軽妙なやり取りで終始大盛り上がり。「ペンギンの雌雄は外見では判別できず、DNA鑑定して初めてわかる」「ペンギンの腹が白く、背が黒い理由」などの豆知識も頻繁に飛び出したほか、下村館長によるペンギンのモノマネや、「ペンギンはどんな食べ物が好きですか」という子どもの質問に「話聞いてなかったの?アジって言ってるでしょ!」という意外と手厳しいさかなクンのツッコミが飛び出す一幕もあった。