何言っているのかわからない地ビール、プロデューサーがちょっとかっこ良すぎる件

黒川 裕生 黒川 裕生

弾けるタンバリンの如く

襲いかかる酸味にマウントされ

狂った果物たちが身勝手な高アルコールを雇い

君を玩具にする自惚れた味。

薄れゆく意識の中

クマのマディに問われる

「お前は今幸せか?」

この液体は大人という生き方を耐える為の麻酔であり

脳内改革を誘発する。

これは、群馬のクラフトビール「CHROA(クロア)」の6月26日に発売された新作「TAMBOURINE(タンバリン)」のラベルに印刷された謎の文章である。当然TwitterなどのSNSでは「マジで何言ってるかわかんねえ」と大きな反響を巻き起こしただけでなく、販売元には実際に商品の注文も殺到。発売後まもなく完売状態となり、再販も1時間で完売したという。実はこのクロア、新商品のラベルが毎回のようにバズるので有名なブランド。これを機に取材を申し込んでみたところ、仕掛け人であるプロデューサーの片岡達也さんご本人が電話で対応してくれた。

片岡さんは群馬県太田市出身の世界的ファッションホイールデザイナー。1990年代にはアメリカのMHTWheels社にて「KAOTIK(ケオティック)」シリーズを手掛け、フリーに転身した2000年代初頭には世界15社のデザインを担当したという。数年前に依頼を受けて「クラフトビールのプロデュース」という全く畑違いの仕事を始めたところ、この通り、常に話題を振りまく人気ブランドになった。

それでは、片岡さんにご登場いただこう。

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