「守るべきはだれだ」逮捕された教員が勤務する学校側の問題 群馬県の女子生徒監禁事件

夜回り先生・水谷修/少数異見

水谷 修 水谷 修
学校の危機管理や生徒保護の体制はどうだったのだろう(Tomasz Zajda/stock.adobe.com)
学校の危機管理や生徒保護の体制はどうだったのだろう(Tomasz Zajda/stock.adobe.com)

また、この学校の危機管理や生徒保護の体制はどのようなものなのでしょう。しかも、この加害教師に対して、そこまで追い込んだ可能性があると語りながら。どうも、この学校では、守らなくてはいけないのは、教師であり、生徒ではない。そうまで思いたくなります。

被害女子生徒の人権を守るという観点から、情報提供を制限することは、当然のことですが、教頭が、このようにマスコミに話してしまっては、さらに被害を拡大し、傷つけられる生徒が多数出てしまいます。また、このような体制のこの学校で、当初の事件の被害生徒の心のケアをしつつ、保護し育てることはできるのでしょうか。

まずは、この学校のすべての関係者にお願いがあります。速やかに外部の専門家による調査機関を作り、この教師によって他に被害が受けた生徒がいないのか調べて欲しいのです。それと同時に、この問題が、単なる一人の男の衝動的な犯罪なのか、それとも、その背景に何らかの学校内の問題がなかったのかを調べて欲しいと思います。被害生徒や精神的にショックを受けた他の生徒の保護は当然のこととして。そして、すべての調査が終わった段階で、理事長、校長、教頭などの管理職は、この責任をとって辞職し、新しい体制で、このような問題が二度と起こらない学校を作って欲しいです。

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