直観的デザインで用途が一目瞭然 筑波大の学生が作ったごみ箱に反響続々

黒川 裕生 黒川 裕生

「ペットボトルと空き缶は比較的、形が固定なので、まずはそこから始めてみようと思い実際に制作しました」

-プロジェクト名にある「vol.2」の意味は。

「『vol.1』は2018年10~12月の活動、具体的にはデザインの決定や設置場所の交渉、助成金申請などを指します。『vol.2』では実際の制作と設置、広報活動、アンケートなどを実施します。アンケート結果を基にした改良、助成団体への報告も行う予定です」

-参加メンバーは何人くらいですか?それぞれの役割分担なども教えてください。

「ある程度入れ替わりはありましたが、基本10人前後で活動してきました。vol.2では、アンケート作成、ポスター作成、報告書作成、広報及び外部との連絡といった役割を設けています」

-制作期間、ごみ箱の材料、苦労したところや工夫したところは。

「実際の制作というよりも、設計にかなりの時間を割きました。制作作業そのものは2日でしたが、着想からはおそらく1年ほど経っているかと思います。見た目や形からごみの形だと認識していただいて初めて意味を持つ活動ですので、クオリティにはかなりこだわり、ペットボトルの上部、透明な部分は外注してアクリルを加工したものを用いました。本体には産業用のファイバードラム缶(紙製のドラム缶)を使用し、そこにアクリル塗料、改良時にはウレタン樹脂も利用して耐水性を持たせようと考えております」

「デザインに関しては、色、大きさ、形状を工夫して目に入りやすく、わかりやすく、使いやすいものにしようと努力しました。赤と青の組み合わせ、それぞれと白の組み合わせは、どちらも色覚異常を考慮してもかなり見やすく、区別もつきやすいのではないかと考えて採用しました。サイズはかなり大きめで、ペットボトルに関しては高さが1mほどあります。穴の位置はどちらも70~80cmの高さで、大人はもちろん、お子さまや車椅子利用者であったりしても、比較的使いやすいと思います。およそごみ箱には見えない形状ですので、まずは目に入りやすく、使いにくくならない範囲で注目されやすい大きさにすることを意識しました」

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