空に不思議な物体・光が!もしかしてUFO?→正体見分けるチェック表を天文台が作成

川上 隆宏 川上 隆宏

 空を見上げて正体の分からない物体や、あやしい光を見つけることって、ありませんか? もしかして宇宙人の乗ったUFO(未確認飛行物体)だったらどうしよう!と心たかぶりますが…落ち着いて!それは雲や飛行機、はたまた星かもしれません。誰もが簡単にわかりやすく判別できるチェック表を、福岡県南部にある天文台が作成。Twitterに投稿したところ大変話題になっています。でも、謎は謎のほうが嬉しかったという思いもあったりして…。夢見る人類の心はちょっと複雑です。

 ツイートしたのは福岡県八女市星野村にある天文台「星の文化館」です。立地する星野村は全国でも有数の星が美しく見える場所。星の文化館はいつでも星が見れる「公開天文台」で、九州最大となる口径100センチの望遠鏡も設置されています。プラネタリウムのほか、プチホテルも併設されていて宿泊が可能。時間を気にせず星空を満喫することもできる施設です。

 投稿されたチェック表では、物体・光を見た日時のほか、色や形、動き方について「はい・いいえ」で選択していく間に、雲や飛行機や星、はたまた「目の症状(飛蚊症など)」というように、正体を特定できるようになっています。作成した天文指導員の方にお話をお聞きすることができました。

 -すごい表を作られましたね。

 「今年のゴールデンウィークに作成したのですが、絵や説明を加えて見やすくしたものを改良版として、5月13日にツイートしました」

 -『あの物体・光は何か』というお問い合わせは、天文台に数多く寄せられるのでしょうか。

 「県外などからも含めて多く寄せられます。宿泊施設も併設した天文台なので、夜遅くまで営業しており、連絡しやすいという事情もあるかもしれませんが…」

 -ちなみに、問い合わせを受けたものについて、正体は分かるのでしょうか。

 「チェック表にものせていますが、お昼であれば飛行機雲、夜であれば飛行機や金星、木星などの星であることが多いですね」

 「実は年間を通して、問い合わせが集中する時期というのは決まっています。金星が朝から見えるようになる時期や、冬にシリウスという星がのぼるようになった時期とかですね。いつもは気にしていないのに、明るい星が出てくると、問い合わせが増えます。世界中の天文台がそうなのではないでしょうか…」

 -なるほど、ちなみにこのチェック表ですが、いろいろ想定される正体が書いてあるのですけど、宇宙人の乗ったUFOにたどり着くことはないんですよねー。みなさん一番知りたいのは、そこかもしれないのに…

 「それはそうですよ。なぜなら、私自身、宇宙人の乗ったUFOを見たことがありませんから。世界中いろいろな天文学者に聞いても、見たことはないと思います。そういう状況では、何がどうなったら宇宙人が乗ったUFOだ、という断言ができませんよね」

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