エイチ・アイ・エス（ＨＩＳ）が海外旅行に向かう機内で、写真誌「東大美女図鑑」のモデルとなった現役女子学生が隣に座ってくれるキャンペーンを始めると１１日に発表したが、即日で中止を決めた。ネット上で「セクハラではないか」との意見が上がっていたことを受けた。日本テレビ「行列のできる法律相談所」に出演する北村晴男弁護士は「中止となって実態がないので判断は難しい」とした上で、現状では「何の問題もないのではないか」との見方を示した。
法的なセクハラとは
ＨＩＳによると、キャンペーンは当初、抽選で選ばれた５組の海外旅行客が航空機に搭乗する際、それぞれ女子学生１人が同行。機内で旅先についての解説のほか、子どもがいれば宿題を手伝ってくれるとうたっていた。女子学生の費用は同社が負担。ＨＩＳは「機内の新しい過ごし方を提案したい。人に教えるのが得意な学生となら、時間を有効活用できる」と狙いを説明していた。
ネット上では、「セクハラではないか」「知識を得るなら女子学生である必要があるのか」などの書き込みが相次ぎ、同社は中止を決めた。
北村弁護士は法的なセクハラという言葉について「職場や学校における、性的に不良な環境や、上下関係を利用した性的な言動などを指す」と述べた。
