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日本最初の映画ロケ地は京都? 実業家の功績たたえる記念碑設置

浅井 佳穂 浅井 佳穂

 京都市出身の実業家で、日本で最初の映画興行を行った稲畑勝太郎(1862~1949年)の功績をたたえようと、稲畑が創業した染料店の旧地(同市上京区中筋通智恵光院西入ル)に、稲畑の業績を示す記念碑が設置された。

 稲畑は京都・烏丸御池にあった菓子店の生まれ。1877年、フランスに留学生として派遣され、8年間染色技術を学んだ。90年に同市上京区で稲畑染料店を創業した。その後、軍服をカーキ色に染めることに成功するなど染織業界の発展に尽力。大阪商工会議所会頭や貴族院議員も務めた。

 映画との関わりでは1896年、商用で訪れたフランスで、留学時代の友人リュミエール兄弟と再会。兄弟の発明した撮影・映写機「シネマトグラフ」を持ち帰った。京都での試写を経て、1897年2月に大阪・難波で日本初の映画興行を催した。

 記念碑は、染料店の歴史を引き継ぐ化学商社・稲畑産業が建てた。ステンレス製で高さ約1・2メートル。上部には「京の実業家 稲畑勝太郎 染料店創業の地」と題し、初の映画興行や、この場所が日本で最初に撮影された映画「家族の食事」のロケ地とされることなどが刻まれている。下部には「家族の食事」のワンシーンも転写されている。

 近くのおもちゃ映画ミュージアム館長で、設置にあたって助言した大阪芸術大の太田米男元教授は「日本の映画がここから始まったと知ってもらい、過去を回顧しつつ映画の現在地について考えるきっかけになれば」と期待を込める。

 稲畑産業広報部は「創業から130年以上経過したが、記念碑を通じて原点を忘れないようにしたい」としている。

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