もうすぐお正月。宮内庁でも新年の準備が進んでいるようです。
宮内庁の公式インスタグラムとYouTubeチャンネルは、宮内庁管理部庭園課の職員が正月用の寄せ植え盆栽を作る様子を公開しました。
「春飾り」と呼ばれる大型の盆栽で、梅の古木を使うのが特徴。寄せ植えに使う植物は全て、宮殿のすぐそばにある大道(おおみち)庭園で大切に育てられたものばかり。松や竹、千両、万両など、縁起ものの草木が選ばれ、梅の古木の中には、樹齢150年を超えるものもあるのだとか。
鉢選びから始まり、ていねいに幹を洗ったり、苔を採取したり。普段はあまり見ることができない作業風景に、ネットユーザーからは「作るところを初めて見ました」「面白い」「庭園課なんてあるんだ!」などの声が上がっています。
宮内庁公式サイトによると、第121代孝明天皇(在位年1846〜1866年)の頃には行われていた年末行事の一つだそう。完成した盆栽は、1月3日まで宮殿や御所などに飾られます。
「1月3日まで飾られた春飾りは、職員が大道庭園で植え替え、次の春飾り制作まで大切に育成します」(宮内庁サイトから)
庭園課の仕事は、庭園や園芸、樹林に関することを担当。職員採用は「人事院が行う国家公務員採用試験(一般職大卒程度試験・一般職高卒者試験)の合格者の中から面接により職員を採用しています」(宮内庁サイトから)。