両車、高リセールバリューだが未使用車が・・・
▽リセールバリュー比較
・フリード(GT系)の評価は4.0
・シエンタ(10系)の評価は4.0
*中古車相場は2025年11月調べ
【ホンダ フリード(GT系)e:HEV クロスター(FF)】
・中古車相場2024年式:約310~340万円
・当時の新車価格比:約97~106%
【トヨタ シエンタ(10系)ハイブリッドZ(FF)】
・中古車相場2024年式:約280~340万円
・当時の新車価格比:約92~112%
フリードはデビューが2024年と新しく、年式としては非常に高年式だが、今回は2025年時点での1年落ち相当として比較した。
両車ともに人気モデルで新車の納期が長めという事情もあり、中古車市場では高値傾向が続いている。高価格帯の車両では、新車価格を上回る新車価格比となっているケースも見られる。
とくにフリードは、中古車の安価な価格帯であっても新車価格比は約97%からと高水準だ。ここまで価格が高いと、中古車を選ぶよりも、新車を値引きして購入したほうが合理的と感じられる状況にある。現時点では、フリードの中古車は様子見と判断するのが無難だろう。
一方、シエンタの中古車相場は新車価格比で約92〜112%と、価格帯にやや幅がある。同じような条件の車両であっても、販売店によって価格差が大きいケースがあるため、なぜ高いのか、なぜ安いのかをしっかり確認したうえで購入する必要がある。
フリードとシエンタはいずれも販売台数が多いモデルのため、年式が古くなるにつれて中古車相場は徐々に下がっていくと考えられる。SUVほど強い人気を持つカテゴリーではないことを踏まえると、3年落ち程度からが価格面での買い時になってくる可能性が高い。
ただし、両車ともに、あるタイミングでリセールバリューが大きく下落する可能性もある。というのも、2025年時点では当年式の中古車が非常に多く流通しており、その多くが未使用車だからだ。納期が長い一方で未使用車が大量に市場に出回っている現状は、新車販売の歪みを感じさせる部分でもある。
今後もこうした未使用車が継続的に市場へ流入すれば、中古車相場の下落とともに、リセールバリューの低下も避けられないだろう。そのため、フリードやシエンタの売却を検討している場合は、できるだけ早めに動いたほうが有利と言える。
まとめ:乗り味や装備の違いをジックリ検討したい
▽総合評価
フリードとシエンタでは、走行性能の方向性に明確な違いがある。どちらが優れている、劣っているという話ではなく、重視するポイントや好みによって評価が分かれる部分だ。
とくに乗り心地の違いは分かりやすい。フリードは、ややフワフワ感のあるサスペンション設定で、街乗りや低速域では快適性が高い。一方、シエンタはシッカリとした足まわりで、路面状況を的確に捉えながら安定して走る。
そのため、高速道路や山道といった速度域が高い場面や、走りを楽しみたいシーンでは、シエンタのほうが軽快で楽しく感じられるだろう。逆に、日常の移動や家族を乗せる機会が多く、快適性を重視するならフリードが向いている。
この乗り味の違いは、カタログスペックだけでは判断しにくい部分でもある。購入を検討する際は、実際に試乗し、自分の運転スタイルや使い方に合うかどうかをしっかり確かめたいところだ。
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◆大岡 智彦(クルマ評論家・CORISM代表)
自動車専門誌の編集長を経験後、ウェブの世界へ。新車&中古車購入テクニックから、試乗レポートが得意技。さらに、ドレスアップ関連まで幅広くこなす。最近では、ゴルフにはまるがスコアより道具。中古ゴルフショップ巡りが趣味。日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員。
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【監修】中古車のガリバーが運営・クルマのギモンにこたえるサイト「norico」編集長・村田創
中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!
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