クマにとって人間は「足が遅くて襲いやすい、毛のない柔らかい獲物」
以前取材をした猟師の方の証言によると、クマは自分のものと認識した獲物や場所に強い執着を持つため、何度も同じ場所に現れるという。
また、人間を襲った経験を持つクマは、人間を「襲いやすく毛のない柔らかい獲物」と認識し、執拗に襲うため、必ず駆除する必要があるそうだ。
こういったクマの習性やクマ被害の凄惨さを知らない人は、1915年に北海道苫前郡苫前村三毛別(現在の苫前町三渓)で起きた「三毛別ヒグマ事件」のウィキペディア記事などを読んでみてほしい、と投稿者は訴える。
愚かな「承認欲求」で命を粗末しないで
「クマの事件はたくさんあります。『三毛別羆事件』だけでも知れば、一方的な抗議など出来ないはずです。仕事柄、受け持つお客様には、野生動物にエサを与えない、ゴミを放置しないことなどの大切さを直接お話しています。大半の方がマナーを守って観光してくださいますが、その土地のルールを知ろうともせず、あちこちに食べかす等のゴミを捨てるインバウンド客も増えています。
また、ヒグマを駆除する前の福島町で、警察や消防が警戒する中、深夜にTikTokか何かのライブ配信をしていた人物がいたと、福島町に住む甥から聞きました。道路に出て来たヒグマから逃げもせず、スマホなどで撮影する観光客の姿もよく見ます。ヒグマの全速力は時速60キロだそうです。向かって来たらあっという間です。愚かな承認欲求のために命を粗末にしないでほしいです」(投稿者)
たとえ命が助かっても…辛い人生が待ち受ける「熊外傷」
「形成外科が関わる顔面外傷の中でも最悪の類」と言われている「熊外傷」。
多くの熊外傷を治療する形成外科医によると、クマは人間の頭部や顔面を鋭い爪や牙で執拗に攻撃するため、頭部や顔面の骨や皮膚、神経が激しく損傷し、失明する場合も多いという。
例え命が助かったとしても、以前と同じ社会生活を送ることは難しいそうだ。
今回の投稿に対して、ヒグマの恐ろしさや「熊外傷」の深刻さを知る多くの方々から共感や憤りの声が寄せられた。