「これがカラスの濡羽色」
こんなポストをされたのは、霙色🐝(@____mizore)さん。写真には、光を受けて青や緑がかった美しい羽色を見せるカラスの姿が写っています。
一見すると「黒」に見えがちなカラスですが、角度や光の当たり方によって表情を変える羽の色が印象的な一枚です。
「本当に黒だけじゃなくて綺麗」
「構造色って初めて知った」
「近くで見たら印象変わりそう」
「カラスの見方が変わった」
投稿には、「綺麗」「印象が変わった」といった声が寄せられました。ポストをされた霙色🐝さんにお話を伺いました。
ーー「カラスの濡羽色」という言葉が印象的ですが、実際に近くで見たとき、どんなところに一番その美しさを感じますか?
「光に当たった時、黒という黒が無いところに美しさを感じます。写真では風切羽に目が行きがちですが、胸やお腹も近くで見ると緑がかっていて、それをお見せできないのが残念です」
ーーカラスは「真っ黒」というイメージを持たれがちですが、新たに気づいたことはありましたか?
「ハシボソガラスとハシブトガラスで羽の色の見え方が違うことに気づきました。私が飼っているナミのようなハシブトガラスは色がとても綺麗に見えますが、ハシボソガラスは比較すると色が分かりにくいです。また、羽の色は色素ではなく構造色によるものだということも知りました。光の反射によって角度ごとに色が変わる仕組みです」
ーーナミちゃんのお名前の由来や性格は?
「名前の由来は日本神話のイザナミからで、イザナミ▶髪が黒い▶カラス▶ナミという連想で名付けました。性格は寂しがり屋のツンデレです。
人の姿が見えなくなると呼び鳴きをしますが、目の前に行くとそっぽを向いて何食わぬ顔をします。普段はゲージの中では寝ているかぼーっとしていますが、放鳥すると部屋中を飛び回りイタズラをします。飽きると自分のおもちゃ箱からおもちゃを出して一人で遊んでいます」
ーーナミちゃんと暮らすことになった経緯は?
「元々飼育されていた個体で、飼育遺棄されたところを保護しました。その後、警察や保護団体に相談し、最終的に保護団体の方からの依頼でうちの子になりました。なお、ナミは警察判断により合法個体として扱われています」
ーー野鳥を無許可で捕獲・飼育することは法律で禁止されていますが、その点について伝えたいことはありますか?
「野鳥は捕獲・飼育不可という考え自体は、違法捕獲を防ぐためにもとても良いと思っています。ただし、カラスのような狩猟鳥獣については入手方法に制限があるだけで、合法的に入手された個体であれば飼育は可能です。AIの情報を鵜呑みにして調べずに違法だと決めつけるのではなく、例外や合法飼育の仕組みも理解してほしいです」
ーーナミちゃんに特に魅力を感じる瞬間はどんなときでしょうか?
「うんちをする瞬間と大あくびをする瞬間です。あくびは口の中が全て見えるので、人との構造の違いや色に毎回驚かされます」
霙色🐝さんは「カラスはメディアの影響で怖い生き物だと誤解されがちですが、実際は臆病で可愛い鳥です。イメージだけで煙たがるのではなく、彼らのことを知り、少しでも優しい目を向けていただけたら嬉しいです」と話してくれました。
光の中で初めて気づく「黒ではない黒」。ナミちゃんの姿を通して、身近な存在であるカラスの奥深い美しさや魅力を再発見した人も多いのではないでしょうか。