「熊」による人的被害のニュースが相次いでいる。そんななか、熊被害の多い地域の自治体に対し、熊駆除への抗議電話などが殺到しているという。先日、被害地域の自治体に対し、30件以上抗議電話をかけているという女性を直撃したテレビ番組が放映された。
「都心部に住んでるから熊被害に怯える人の気持ちはわからない」
番組の取材に応えた女性の訴えに対し、「いや何言ってんだ」と、X(旧Twitter)にポストした、ゆるふわ怪電波☆埼玉(@yuruhuwa_kdenpa)さん。
「抗議女性『クマは怖い、恐ろしいというイメージを植え付けられている!』いや何言ってんだ。※行政に30件ほどの電話をかけている模様 」
「記者『自治体によると死者が出ているが』抗議女性『番犬!番犬を飼えばわかる!』。マジでヤバい感じで草。ていうか番犬でいけるんか?最悪エサが増えるだけでは?」
「抗議女性『私は実際のところ都市部に住んでるから、農村部に住んでクマの被害におびえている人の気持ち、分からないところもあるから、なんか自分でも微妙』。最終的に意味不明でダメ」
ゆるふわ怪電波☆埼玉さんの一連のポストに、多くのコメントが寄せられた。
「熊はかわいそう」だけど「人間」や「犬」は?「動物愛護の観点からも矛盾」
「自然を舐めすぎ」
「『クマに襲われてケガ』がどれだけ悲惨か知らないんだろうな」
「殴られても顔面半壊して眼球飛び出るだけだもんね」
「実際怖い汚い恐ろしいんだよ。噛まれれば感染症の危険もある」
「今は動物愛護的な観点で犬の外飼いは推奨してないんちゃう?」
「確か北海道ではヒグマにわんこ食われてたぞ」
「クマは可哀想で、番犬は可哀想じゃないのかよ」
「動物愛護の観点からも矛盾してるんだよなあ」
「地元民からしたら何人も襲われてて怖くて夜も眠れないのに。こういう奴に限っていざ自分が襲われたら助けを執拗に求める」
「実家が保有する山にクマがいたので、我が家にもデカめの猟犬がいましたがクマにやられちゃいましたね…クマがヤル気で来たら無理かと思います」
「住所氏名、各種許可証の郵送と、保護輸送等経費の納付を」
「子熊までなぜ殺した」「熊こそ被害者」と訴える人は、「麻酔銃」で熊を捕獲し、山に戻せと要求することが多いという。だが、「麻酔銃」は扱いが難しく、命中率も効果も不安定で危険なのだという。また、熊は「エサ」に対して異常な執着を見せ、一度覚えた「エサ場」には何度でも戻る習性があるため、山に帰すのは実質不可能と言える。
なかには、牙や爪を除去しろ、避妊去勢して山へ戻せという声もあるが、そのための予算や人材の確保、作業者の安全に関する具体策や資金提供はなく、ほとんどが現実味のない要求と言わざるを得ない。
死亡者も出ている被害地域住民の不安を顧みない熊駆除への苦情に対し、「住所と氏名、運搬料の入金、環境省が定める法律に基づいた認可書の写しなどの郵送、捕獲・飼育が決まった熊を逃した場合の省令違反に対する懲役と罰金、熊が他人に被害を与えた場合の罰則、損害賠償請求の覚悟を条件として回答すればいい」という正論もネットに寄せられ、多くの称賛が集まった。