「盲目のピン芸人」として知られるお笑い芸人、濱田祐太郎さんの訴えがネット上で話題です。
濱田さんは3月27日、自身のXを更新。「観光シーズンで街に人が増えたからか、最近点字ブロックの上で立ち止まってる人とぶつかることがめっちゃ増えた」とし、「そんな時大体相手はうわっとか言って驚いた反応をするけど、目が見えてないこっちだって驚いてるわ」と困惑気味に明かし、「立ち止まるなら別のところにしてほしい」と呼びかけました。
点字ブロックは、視覚障害者の歩行を補助するため地面に設置された突起のある四角形の案内表示のこと。線状の突起で移動の方向を表す「線状(誘導)ブロック」と、点状の突起で注意を知らせる「点状(警告)ブロック」の2種類があり、視覚に障害のある人は足裏や白杖で確認します。
内閣府や全国の自治体では、ホームページやSNSを通じて周知を図っています。
「目の不自由な人は、点字ブロックを頼りに歩行しています。このため、点字ブロックの上やその周囲に障害物があると大変危険です。点字ブロックの上やその周囲には立ち止まらない、自転車や看板、荷物などを置かないようにしましょう。安全な移動のために、皆さんの御協力が必要です」(埼玉県)
「黄色いブロックの上に物を置いたり、立ち止まったりすると、目の不自由なかたは黄色いブロックを活用して安心してホームを歩くことができず、ホームからの転落などにつながる危険性があります。これらの設備が何のためにあるのかを皆さんがよく理解し、配慮することが重要です」(内閣府政府広報オンライン)
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濱田さんの投稿を知ったユーザーからは、「横断歩道の点字ブロックの上で信号待ちしてる人もいる」「以前見かけてとても悲しい気持ちになった」「車が停まってることもある」「モラルどないなってんねん」「点字ブロックの意味を学んでほしい」「子どもには点字ブロックの上で立ち止まらないよう教えています」「学校で教えたらいいのに」などの反応が相次いでいます。
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濱田さんは1989年、兵庫県神戸市出身。吉本興業所属。NSC大阪35期。同期には、からし蓮根、ガンバレルーヤ、ゆりやんレトリィバァらがいます。ピン芸日本一を決める「R-1ぐらんぷり2018」で優勝。5月には吉本新喜劇で主役を務めることが決定しており、「間寛平さんを始めたくさんの人が協力してくれて実現したのでめっちゃ嬉しい。目が見えなくてもここまでできるぞっていうのを見せてお笑いの歴史に新しい1ページを作る舞台にします」と意気込んでいます。