ドライバーに大受け!他社にはまねできないヒット商品史
昭和40年代。次なる商品として、「コーヒー味のアメ」を開発します。
きっかけは、自動車先進国・アメリカを訪れた際の体験。保夫さんは高速道路で何時間も車内に缶詰となり、コーヒー1杯すら飲めない不便さを痛感したのでした。
当時、高速道路が増えていた日本。缶コーヒーもほぼ普及していない時代に水無しでもコーヒーの味を楽しめるタブレット「たべる珈琲」は、ドライバーに喜ばれ大ヒット。現在もサービスエリアで売られているロングセラー商品となっています。
さらに、第二次ベビーブーム世代が小学生になった昭和50年代。
子ども向け商品が増える中、当時駄菓子の値段は1つ10円が相場。幼い子供たちが、なけなしのお小遣いの中からあれこれ思い悩んで選んでもらうには遊び心が必要だと、アメの中からガムが出てくる商品「どんぐりガム」を送り出し、そのユニークさから大ヒット!
さらに時は進み、昭和60年代。「どんぐりガム」を超える究極のアメが誕生します。
元は女性研究員が持ってきた試作品。重曹の粉をアメで包み、口の中でシュワシュワするというものでした。突飛な発想でしたが、他社にないならと保夫さんはすぐに承認。こうして「あわだま」として発売した結果…子どもだけではなく、女子高生の間でも話題となり、空前の大ヒットとなったのです!
「商品開発こそ我が命」と、パイン飴以外のロングセラー商品も生み出したことで、パイン株式会社は急成長。今や関西を代表する会社になりました。
なぜCMを流さない?独特な宣伝方法
大人気商品にもかかわらず、CMを流していないというパインアメ。その代わりに採っている宣伝戦略が、他企業とのコラボです。
洗剤、入浴剤、さらにはシロップメーカーにライダースジャケットまで…あらゆる企業とコラボを重ねた結果、その商品数はなんと80点以上に。
なぜ、この企画がCM代わりになるのでしょうか…?それは、パインアメが並ばない場所に関連商品を置いてもらうことで、広告になるからです。
現会長の、「宣伝はしたいが他と同じことはしたくない」との要望から始まった、多様な層にリーチできる戦略は見事に成功し、CMを流す以上の効果があがっているそうです。
戦後の荒波を乗り越え、関西を代表する企業へと成長したパイン株式会社。 会長が大切にしていることは「何でもやってみなはれ!!」。
やろうと思えば必ずできる。やろうと思わなければ絶対にできない。想像の世界でチャレンジする気持ちが、成功のポイントだと話します。
番組情報
〇番組名
日経スペシャル もしものマネー道もしマネ
〇内容
『もしもの時』に備えるマネー道!マネー活用バラエティ!
〇放送日時
テレビ大阪 第1~3日曜日 午後2時放送!放送終了後はYouTubeチャンネル、TVerで無料見逃し配信中。
〇番組HP
https://www.tv-osaka.co.jp/ip4/moshimane/
〇もしマネYouTube再生リスト
https://www.youtube.com/watch?v=6Wfd4Gf2l74&list=PLtu-h0BP6Mk-n6KEfGFbhk6dQLJuhYTgU
〇番組TVer
https://tver.jp/series/srxig6d8zn