西日本を中心に展開し、1個198円(税込)の弁当を提供するなど桁外れの激安スーパーとして人気のラ・ムー。今、SNS上ではそんなラ・ムーのある"企業努力"が物議を醸している。
きっかけになったのは動画投稿者の田中デストロイさん(@Tanaka_Destroy)が「ラムー、価格維持のためには何でもやるんだな スゴすぎる」と紹介した一枚のお知らせ。
「お客様各位 惣菜使用のお米の切り替えについて」
「惣菜商品使用のお米につきまして、お米の品質を現行のものより上げるため、国産米とカリフォルニア米のブレンド米へ変更させていただきます。」
などと書かれたこのお知らせ。原材料費を抑えるためとは言わず、あえて品質を上げるためにと言うのがなんとも気になる。
田中さんに話を聞いた。
ーー普段からラ・ムーの弁当はよく購入しているのですか?
田中:普段からよくお世話になっています。特に「特製味噌だれ豚生姜焼き丼弁当」は税込み198円ながらそれなりのボリュームの豚肉が入っていて味も申し分ありません。迷ったらいつもそれを購入しています。
ーーこのお知らせをご覧になって。
田中:ある日いつものように昼食を買おうとラ・ムーの弁当コーナーに向かった時、この案内を発見しました。「物価高の影響がついにここまで…」という感想が最初に出てきましたね。
ーー「品質向上」を理由にしていますが、実際に召し上がっていかがでしたか?
田中:最初見た時こそ「ブレンド米なんか使われたら美味しさが半減するのでは」と思っていたのですが、チキンカツ丼弁当を購入して実食してみると、癖もなく、さほど気になるような感じもありませんでした。「品質向上」については、個人的には半ばコスト削減のための方便なんじゃないかなぁとも思いますが、そもそもラ・ムーというスーパーの売りは徹底した安さです。コストカットを諦めて値上げするのではなく、日本人としては抵抗のある外国産の米を使用してでも低価格を維持しようという方針は仕方ないと言えば仕方ないですし、むしろある意味では自社のあり方をよく理解していて好印象でもあります。
ーー投稿への反響について。
田中:元々、仲間内でしか共有されないだろうと思っていたのでここまで拡散されたのは正直驚きです。肯定的な意見も多く寄せられたのですが、「デフレマインドの象徴」「低価格の理由は最低賃金ギリギリの従業員の給料」と言ったような否定的な意見も寄せられ、単に安いことだけを是としないような意見も少なからず存在するようです。僕個人としてはやっぱり安い方がありがたいですけどね。
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読者のみなさんは今回のラ・ムーの決断をどう思うだろうか。
田中デストロイさん関連情報
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