あなたのクルマの「燃費」が悪くなった原因は? 自覚のないことも…整備士が解説するチェックポイントと改善策

村田 創(norico by ガリバー) 村田 創(norico by ガリバー)

燃費が悪くならないために定期的に点検したい項目

燃費が悪くならないためにオーナー自身で日常的にできる点検項目は、タイヤの空気圧をチェックすることです。身近なところであれば、ガソリンスタンドにある機器を使ってセルフで確認・調整することも可能です。

タイヤの空気圧チェックは自分で可能です。月に一度は空気圧が規定値より低くないか確認することがおすすめ。自然と抜ける分もあるが、気温の寒暖差でも空気圧は大きく変化します。

また、消耗品の劣化状態のチェックは基本的に、整備工場に依頼しましょう。すでに解説したように、スパークプラグやエアエレメント、バッテリー等の消耗品の状態を定期点検で確認してもらったり、専用のテスターを使った診断も実施してもらったりしましょう。

なるべく燃費を良くするための方法

燃費を良くするためにできることは、整備メンテナンス以外は今日からでもできることばかりです。車を運転するとき、急のつく操作は危険を伴うだけでなく燃費にも悪影響です。意識した方がよいポイントを以下の表にまとめました。

【車載荷物を少なくする】
極端に重いものを常時載せていると燃費が悪くなるので、不要なものは降ろしましょう

【急なアクセル操作をおこなわない】
アクセルを勢いよく踏み込んだり、深く踏み込むことで燃料が通常時より多く使用されます。優しくアクセルを踏み込んで加速することを心がけましょう

【減速はエンジンブレーキを活用する】
エンジンブレーキは、一定のエンジン回転数以上であれば燃料を消費しません。停車する直前で急なブレーキで減速するのではなく、早めのアクセルオフと、エンジンブレーキを活用したゆるやかな減速を心がけます

【無駄なアイドリングを避ける】
アイドリング中、エンジンが動いている限りは燃料を消費しています。ただし注意点として、エンジンを掛けずに長時間ACCやIG-ONにすることはバッテリー上がりの原因になるので、避けてください

【冷房(A/C ON)を無理のない範囲で使わない】
エンジン負荷の大きくなる冷房の使用を避けることで燃費の悪化を防ぐことができます。ただし熱中症の危険も伴い、何より快適性を犠牲にするので無理のない範囲で実践するようにしましょう

【定期的なメンテナンスを怠らない】
タイヤの空気圧調整をはじめとした消耗品の交換等の定期的なメンテナンスを確実に実施する

   ◇   ◇

車の燃費が悪くなる原因は、非常にさまざまです。その中でも、燃費が悪くなることに大きく影響のある運転のクセや走行環境の変化は、ドライバーにとって自覚のないことが多く見過ごされがちです。

だからこそ自分自身で普段の運転を冷静に振り返ることがとても大切です。

タイヤの空気圧が適切に調整されていない以外、車側に不具合が発生している割合は限りなく低いですが、警告灯の点灯や走行に違和感を感じるのであれば、早めに整備工場で点検してもらうようにしましょう。

◆整備士・ヒロ
国産ディーラー、輸入車ディーラーで勤務してきた2級自動車整備士。整備士経験は10年以上で、過去にはエンジニアとして全国規模のサービス技術大会に出場したことも。 車の整備に関する情報をtwitterで発信している。

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【監修】中古車のガリバーが運営・クルマのギモンにこたえるサイト「norico」編集長・村田創
中古車のガリバーに勤務して20年以上のベテランが車の知識をわかりやすく解説します。車のことは、多くのメーカーを横断して取り扱うガリバーにぜひ聞いてください。「車ってたのしい!」を感じてほしいと思っています!

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