散歩中の可愛いわんちゃんを触ってみたい。おやつをあげて好きになってもらいたい!そんな気持ちになる犬好きは少なくないだろう。だがそれは、絶対に飼い主さんに無断で行なってはならない行為だ。
この日、6歳になる柴犬の女の子、向日葵ちゃんを車に乗せて散歩に出かけた飼い主、きまぐれひまわり(@kimagurearuji)さん。海を見ながら駐車場付近を散歩をしていた時、想定外のことが起きた。
もし「毒餌」だったら…
「散歩してたら後ろからいきなり近づいて来た人が、勝手に犬の口元におやつを出して与えた…。慌てて何のおやつか聞いたけど、答えてくれなかった。私の責任だけど、向日葵に何かあったらと思うとすごく怖い。泣きそう。慌てて回収したおやつのかけら…けど3/4は食べちゃった。皆さんも気をつけてください」
そうつぶやき、見知らぬ人物が勝手に愛犬に与えた「正体不明のもの」の写真をX(旧Twitter)に投稿。一見、「犬用の鶏肉ジャーキー」のようだが、もし見知らぬ人物に悪意があったとしたら……。
「毒とか塗られていたら…」「せめて与えたものが何なのか教えていただけたらまだ救われたのですが…わからないのがとにかく怖かった」と、最悪の事態を想像して動揺していた飼い主さん。しかしその後、向日葵ちゃんの体調に変化はなく無事であることをXで報告。コメント欄には多くの反響が寄せられた。
「通り魔じゃないですか」「下手すると命に関わる」
「怖。通り魔じゃないですか」
「うちの犬はアレルギー体質なのでそんなことされたら激怒!知り合いでも嫌なのに知らない人からって」
「多分、危害を加えるつもりはなくおやつをあげてみたかったんだろうけど、近所の小学生でさえ『ワンちゃん触っていいですか?』って聞いてから触るよ。まして大人が無断でよその飼い犬に何か食べさせるなんて、一種のテロ行為よ」
「下手すると命に関わるってこと理解してるんだろうか?そりゃオヤツあげたら犬は喜ぶだろうけど」
「我が家の愛犬も知らない人が勝手におやつをあげて、その後体調を崩して病院へ行った経験があります」
「触るのも写真撮るのも飼い主さんに確認後!当たり前の常識」
犬にも「命に関わるアレルギー」や事情がある
大きな反響に対して、向日葵ちゃんの飼い主さんは、なぜ「他人の愛犬に勝手に食べ物を与えること」が危険なのかについて、改めてXに投稿。
「たとえ善意で行った行為だとしても、犬は病気やアレルギーなど、様々な事情を抱えている場合があります。最悪死んでしまうこともあります。むやみに与えないでください。せめて一言、飼い主に確認してください。心からのお願いです」
そして、犬を好きな人にこそ知ってほしいという、飼い主の切実な思いもポスト。
「事情があっておやつを受け取れなくても、愛犬を可愛いがってくれようとした気持ちに感謝はできます。一言声をかけてくださるだけで、誰も嫌な思いをせずにすむのです。どうか皆様、ご理解ください」
大きな事故につながる可能性もあった今回の件を通して、改めて多くの人に知ってほしい飼い主の思いについて、動物に関する多くの資格を持つ向日葵ちゃんの飼い主、きまぐれひまわりさんに話を聞いた。