どんなに可愛いくておとなしそうなわんこでも、飼い主さんの許可なく近づいたり触ったりすることは、思わぬ事故につながるため、厳禁です。
人間でも、見知らぬ人に急に近寄られたり、突然触られるのは恐怖でしかありません。人間よりもはるかに警戒心の強い犬ならなおさらです。
この日、もうすぐ2歳になる超大型犬種・ボルゾイの男の子、ベルくんと散歩をしていた飼い主、ベル ボルゾイ(@velzoi)さん。すると、2歳前後と思われる幼い女児を連れた父親が突然、「触ってみようか!」と、無断でベルくんに近づいてきたそうです。
事故が起きたら…責任を負うのは「飼い主」
「うちの子、可愛いんです。大人しいし、触られても嫌がらないし。吠えないし噛まないよ。でもね、お散歩してる時やお出かけしてて『みてみてー、おっきなわんちゃんだねー!!触ってみようか?』と子供に問いかけながら無言で触ってくる親御さん。やめてください。うちの子に限って、なんてないです」
「どんなにうちの子が良い子で自慢でも、今までそんなことはないけど、いつ何が起こるかわからないのが動物だし、犬です。人間ではありません。声をかけてもらえたらもちろんどうぞってなるけど、(飼い主を)一瞥もしないで触りに来る人たち。私とこの子があなたの責任を負わなきゃならないのです」
「私はうちの子が大事なので、そのような方々には今日も『触るなら触ると言ってください』と冷たく言い放ちます」
ベルくんの飼い主さんがX(旧Twitter)にそう投稿すると、5万7千以上のいいねがつくと共に、300を超える共感のコメントが寄せられました。
無断で触るのはダメ!絶対!
「無断で、子どもを、大型犬に?その親、大丈夫か?」
「触ってみよっかって怖すぎる。その発想が怖すぎる」
「自分の子どもを同じように許可なく触られても気にしない方かもしれませんね…」
「そういう人に限って万が一噛まれて怪我でもしたら騒ぎ立てるんでしょうね」
「触られたくない子、興奮しちゃう子それぞれいて、いちばんわかってるのは飼い主さんだから。了承も得ずに触るのはダメ!絶対!」
「あなた」と「愛犬」の安全のために
「しっぽを振っていれば大丈夫」と主張する人もいますが、犬がしっぽを振るのは喜んでいる時だけではありません。興奮したり、攻撃的になっている時もしっぽを振ります。
また、人が大好きなわんちゃんであっても、興奮して飛びついたり噛んだりすることもあります。転倒したり、噛まれた手を咄嗟に引くと牙で皮膚が裂け、大怪我をします。突然大声をあげたり、予想外の行動を取る幼児や子どもはさらに危険です。
たとえ第三者の不注意であっても、犬の咬傷事故の責任を問われるのは飼い主です。また、重大な事故が起きた場合、「犬」に対する処遇も厳しいものとなります。
そのため、見かけた犬に近づいたり触りたい時は、その犬の性格や行動をいちばん理解している「飼い主」の許可が絶対に必要です。もし「断られた」としても、それは「あなた」と「愛犬」の安全を守るためなのです。
多くのコメントや反響に対して、「一声いただけたらこちらも心構えが出来るのですが…(無断で触ろうとする方が)結構いらっしゃいます」と、返信していたベルくんの飼い主さん。
「(うちの愛犬は)立ち上がれば180センチくらいありますし、ただ動いただけでも打ちどころが悪いと怪我をするので危ないんです!(愛犬を)加害者にはしたくないので…良い犬生活が送れるように頑張ってます」と、強い口調で断らざるを得ない事情を投稿していた飼い主さんにお話を聞きました。