なぜ「30代から50代の男性」は自分で電話をかけない?
珈琲医先生に伺ったところ、自分で病院に電話をかけてこない患者の男女比は「9:1の印象」だという。先生自身も男性であり、仕事が忙しいことなどは理解できるが、お互いのためにも、患者さん自身で電話をかけてほしいと語る。
そもそもなぜ、街の小さなクリニックなどには「患者本人」が電話をかけるべきなのだろうか?
「私の専門は消化器なので、例えば主訴が、『黒い便が出た』だとします。胃からの出血が疑われるため、すぐに胃カメラで検査をする必要があります。でもそれがいつからか?今も続いてるか?など、本人にしかわからないことを電話口で確認できれば、出血か、あるいはイカスミなどの食事の影響かなど、緊急性の有無が判断できます。また、内視鏡検査の前には食事を5〜6時間空ける必要があるため、当日の食事の状況など、今から来院して検査が受けられるかも、本人ならすぐに確認できます。
全てにお答え頂けるなら代理人でも構いません。また、かかりつけ医などからの紹介で受診する大学病院などであれば、代理人の予約でも大丈夫です。しかし、うちのような小さなクリニックの場合、電話口で伝言ゲームのような状況が続きますと、事務の手も私の診療も中断されてしまいます。
また、1本しかない弊院の電話回線も塞がってしまい、紹介先の大きな病院からの連絡を待つ患者さんや、弊院に予約の電話をかけたい方にもご迷惑がかかってしまいます…。お仕事が忙しいのはわかりますが、お互いのために、やはり患者さん本人に電話をかけて頂きたいです」(珈琲医さん)
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寄せられたコメントのなかには、「私がそれでした…」「うちの夫がまさにそれ」といった声も多く見受けられた。
「ウチの夫も、付き添ってる私の顔を見て症状を伝えます。ドクター見て言いなさいよっ!」
「私がそれでした(笑)。冷静に考えてムダでしかない、次からは意識します」
「ほんとに申し訳ないです、私これですね。自分から直接言っても隣で母親が、『こうらしいです』って言うからウザったくて、つい先生じゃなく親に言っちゃう節ある。お医者さん目線では考えたことなかったですね。これから直接言うように心がけますすみません」
「うちの夫も結婚当初、やってもらわなきゃ生きられない人だったので教育し直しましたね。親が教育を間違えると(何でもやってあげる親だった)配偶者が大変だなと、自分の子育てに責任を持たねばと思いました」