日本国内だけでも3万種もの昆虫がいると言われていますから、知らない虫がいても不思議ではありません。それでも身近にいる「さわると危ない虫」のことは知っておきたいものです。
鹿児島県の奄美大島で産婦人科医・総合診療医として勤務する「小徳羅漢 島の産科総合診療医(@rakankotoku)」さんのXへの投稿が注目されました。
「総合診療外来で、、
蜂窩織炎疑い、抗生剤使用しても良くならないと紹介になった方
傷口をよくみると水疱ができていてまるで「火傷」のよう、、
は!!娘の絵本に出てきた!!カミキリモドキだ!!
絵本を読むことは自分の学びにもなるんだなあ。
5月はあちこちにいるのでご注意を!」
小徳先生が3歳の娘さんに読んであげていた本は、『ぐんぐん考える力を育むよみきかせ むしのお話20』(西東社)です。「毒のある虫はなんで毒があるの?」のページに、さわると水ぶくれができる虫としてアオカミキリモドキが紹介されていました。
「娘が好きでよく『読んで』とせがまれるんですが、いつも『どうしてー?どうして毒がある虫いるの?』と聞いてきて『自分の身体を守るために毒を持ってる虫さんもいるんだよ』と伝えてます」と小徳先生。
投稿には、カミキリモドキに触れてしまった足首の画像が添付されていますが。赤く腫れ上がった上に水ぶくれができていて痛そうです。
アース製薬の危険な虫の解説によると、アオカミキリモドキの体長は11〜15ミリで、緑色の体にオレンジがかった茶色の頭が特徴。毒を持つ虫ですが、何が厄介かというと、体がやわらかく簡単につぶれて体液の毒に触ってしまう可能性が高いということ。体液が皮膚につくと、水ぶくれになって痛みがしばらく続きます。
「子どもの時夕方以降学校の校庭にこいつめちゃくちゃ居ました・・・そんな怖い虫だったとは」
「昨日運転中にフロントガラスに飛んできたやつだ💦 こんなに腫れるんだ…(´•ω•`)」
こんなコメントが寄せられているほど身近にいるので、大人はもちろん、お子さんにも注意したい虫です。
もしもアオカミキリモドキに触ってしまったらどうすれば良いのか小徳先生にお聞きすると、「薬局でもステロイド外用薬、ヒスタミン内服はあるので、まずはステロイド外用を使って、痒みなどが強い時は抗ヒスタミン内服、それでも改善がない時は病院受診で良いと思います。あとは冷やすことが大事です」とのこと。
リプライには、ほかにも似たような毒を持つ危険な昆虫「ツチハンミョウ」「ハネカクシ」などの名前が寄せられています。どちらも体液に毒を持つ小さい虫です。このような虫に触ってしまったときも基本は同じ対応で良いそうですが、「まれに抗生剤の飲み薬、塗り薬が必要になることがあるので改善しない時は病院を受診してください」と小徳先生。虫の名前でネット検索すると画像がたくさん出てきますから、注意する虫として確認しておくと安心です。
■小徳羅漢さんのX https://x.com/rakankotoku
■アース製薬 危険な虫の解説「アオカマキリモドキ」 https://www.earth.jp/mushicare/mushi06/