日常で「なんとなく不調」を実感している人は8割 具体的な症状は「疲れ・だるさ」「目の疲れ」など多く

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株式会社ツムラ(東京都港区)は、全国の20〜60代の男女3000人(男女各1500人)を対象とした「第4回 なんとなく不調に関する実態調査」の結果を発表しました。同調査によると、全体の8割が「なんとなく不調」を実感しており、2022年調査から増加していることが分かりました。また、具体的な症状としては、「疲れ・だるさ」「目の疲れ」などに回答が集まったそうです。

調査は2023年12月にインターネットで実施されました。

調査の結果、全体の80.0%が「日常生活で心身に”なんとなく不調”を感じることがある」(非常によくある17.2%・時々ある33.0%・たまにある29.8%)と回答し、2022年調査の72.1%から7.9ptの増加となっています。

また、「なんとなく不調を感じる」と答えた割合を性年代別にみると、男性(75.7%)より女性(84.3%)に多く、男女とも前年より増加(男性+8.3pt、女性+7.5pt)しています。特に20代女性(88.0%)・30代女性(90.0%)・40代女性(87.0%)では、ほぼ9割となりました。

続けて、「なんとなく不調がある」と答えた2401人に、具体的な症状を複数回答で教えてもらったところ、「疲れ・だるさ」(53.4%)、「目の疲れ」(49.7%)、「肩こり」(48.1%)、「頭痛」(47.9%)などが上位に挙げられました。

男女で特に差が大きかった症状は、「頭痛」(男性37.9%、女性56.8%)で18.9pt、「冷え」(男性11.9%、女性32.2%)で20.3ptの差が生じていました。

さらに、「”なんとなく不調”を感じる要因」としては、「睡眠不足」(38.3%)、「やる気が出ない」(36.2%)、「加齢」(34.3%)、「気温の寒暖差が激しい」(33.2%)などが上位に挙げられました。

回答者からは、「仕事で責任を持つべき立場に変わったこと」(男性20代)、「社内の人間関係でコミュニケーションが取れないから」(女性50代)など、仕事関係のストレスを挙げる声が寄せられたほか、「寒暖差が激しい日が続き、ストレスが解消できずたまる」(男性30代)、「更年期になり日々体調が変化するため」(女性40代)といった意見も多く見られました。

次に、「1カ月に”なんとなく不調”を感じる日数」を教えてもらったところ、平均で「9.5日」となり、1カ月のおよそ3分の1は、不調を感じていることが判明。特に40代、50代女性、60代では不調を感じる日数が「10日」を超えています。

その一方で、「なんとなく不調」を感じた際に「医療機関を受診する」(不調を感じる都度受診する8.5%・不調の程度が重くなりそうだと思った時に受診する21.0%)と答えた人は29.5%に留まり、2022年調査の35.7%より6.2ptの減少となりました。

ちなみに「”なんとなく不調”を感じなかったら取り組みたいこと」を複数回答で教えてもらったところ、「軽い運動」(34.7%)、「趣味の活動」(28.7%)、「国内旅行」(23.2%)などのアクティビティが上位に挙げられました。

最後に、「2024年はどの程度”なんとなく不調”を感じそうですか」と聞いたところ、全体の79.4%が「なんとなく不調を感じる1年となりそう」と回答。なかでも30代女性(88.7%)・40代女性(88.3%)は約9割と多くなっていました。

また、「2024年に多くなりそうな”なんとなく不調”の具体的な症状」としては、「目の疲れ」(71.7%)、「疲れ・だるさ」(66.7%)、「肩こり」(60.6%)、「寝つきにくい・目覚めが悪い・眠りが浅い・不眠」(52.5%)、「イライラ感」(50.4%)などが上位を占める結果となりました。

   ◇  ◇

同調査の結果について、内科医で漢方処方医の福島偉(ふくしまたかし)先生は、「現代社会では、将来の不安を感じる人も少なくない中、不安をあおるように感じられる情報に触れ、自律神経の不調を訴える人の増加につながっているのではないでしょうか」と分析。

そのうえで、「不調の陰に大きなトラブルが潜んでいることも考えられるので、この程度で…と放置せずに、まずは受診することが重要です」と述べています。

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