”若者の車離れ”とは「自分のこと」…新成人の3割が実感 「車を所有する経済的な余裕がない」は半数超に

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続けて、「車(バイクを除く)の所有」について調査をしたところ、「自分の車を持っている」(17.4%)、「自分の車を購入する予定がある」(9.6%)、「購入する予定はないが、いずれは欲しい」(41.6%)といった「車の所有に肯定的」な回答をした人は68.6%となりました。

「自分の車を持っている」と答えた割合を居住地別にみると、地方の20.4%に対して、都市部では6.2%と、14.2ptもの差がみられました。

車の所有に肯定的な686人に、「自分の車を持ちたいと思った理由」複数回答で答えてもらったところ、「移動が楽だから」(54.4%)、「買い物の際に便利だから」(41.5%)、「レジャー・旅行の際に便利だから」(34.1%)といった回答が上位に並びました。

これを居住地別にみると、「レジャー・旅行の際に便利」(都市部53.3%・地方30.0%)と「ドライブデートに憧れる」(都市部30.0%・地方17.5%)は、地方と比べて都市部のほうが10pt以上高くなった一方、「通勤・通学で必要」(都市部18.3%・地方36.0%)では、地方のほうが10pt以上高くなっています。

他方、車を所有(購入)するつもりがない314人にも、その理由を複数回答で答えてもらったところ、「購入費用を負担に感じる」(31.8%)、「交通事故・トラブルを起こしたくない」(26.8%)、「燃料代や修理費など、維持費がかかる」(24.5%)など、費用面や事故・トラブルに関する理由が多く挙げられる結果となりました。

これを居住地別にみると、都市部では「車以外の移動手段が充実しており、車に乗る必要性がない」(都市部25.3%・地方17.0%)と「レンタカーやカーシェアリングがあるから」(都市部13.2%・地方4.0%)で地方より高くなったのに対して、地方では「交通事故・トラブルに遭いたくない」(都市部16.5%・地方23.8%)と「手入れが大変そう」(都市部8.8%・地方17.0%)などが都市部より高くなりました。

また、全回答者に、「自身にとっての車はどのような価値がありますか」と聞いたところ、「単なる移動手段としての道具」(49.3%)、「家族・友人・恋人などとの時間に楽しみをもたらすもの」(23.7%)、「運転することそのものを楽しむもの」(20.4%)などが上位となりました。

なお、「運転することそのものを楽しむもの」と答えた割合を、運転免許の保有状況・運転免許の種類別にみると、運転免許非保有者の15.8%、AT限定運転免許保有者の22.6%に対して、MT運転免許保有者では28.6%と高くなっています。

次に、「車に対する意識」について、「自身にあてはまる」と答えた割合をみると、「車に興味がある」は38.7%となり、女性の33.4%に対して男性では44.0%と、10.6pt高くなりました。

また、「同年代で車を所有している人は格好いいと思う」は48.9%、「車を所有している大人(自分より上の世代の人)は格好いいと思う」は48.7%となり、車を持っている同年代や年上の人を魅力的だと感じる人が多いことが見て取れました。

さらに、「若者の車離れに関する意識や車に対する希望」ついても同様に答えてもらったところ、「”若者の車離れ”とは自分自身のことだ」は32.2%、「車に乗る必要性を感じない」は22.4%、「車を所有しないことは合理的だと思う」は24.1%、「メーカーにもっと若者向けの車を作ってほしい」は41.3%、「車を所有する経済的な余裕がない」は52.9%という結果になり、経済的なゆとりがないために、車の所有に消極的になっていることがうかがえました。

最後に、「車の装備や性能に対する意識」について、「自身にあてはまる」と答えた割合をみると、「ドライブレコーダーは必需品だと思う」は73.4%、「サステナブルな車を所有している人は格好いいと思う」は43.0%となり、環境負荷の低減・持続可能な社会の実現につながる車を持っている人に対して、好印象を持つ人が多いこともうかがえました。

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【出典】
▽ソニー損保の自動車保険
https://www.sonysonpo.co.jp/auto/

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