車好きの間で自己紹介がわりに使用される、ツイッターの人気ハッシュタグがあります。「車とオーナーの年齢」。その中にひときわ目を引く投稿者がいます。女子大生のsyushu(しゅしゅ)さん(21)。人生初の愛車はトヨタのスプリンタートレノ。自身のツイッター(@ae92_trueno)に「トレノ33歳 私21歳」と投稿し、車とのツーショットや時間を忘れてメンテナンスを行う姿を公開しています。syushuさんに話を聞きました。
「あの形、好きかも」車社会の福島でクルマ愛に目覚める
syushuさんは現在、「絶賛、就職活動に苦しんでいる就活生です」という大学4年生。
車に興味を持ち始めたのは、大学1年の19歳のとき。大学進学とともに引っ越しした福島県の環境がきっかけでした。
「実家は埼玉で、車がなくても生活できる地域でした。大学進学と同時に福島に来て、車社会の福島でさまざまな種類の車が走っているのを見ました。近くにサーキットもたくさんある環境なので、ドリ車(ドリフト走行のための車)や旧車など、いろんなジャンルの車があることも知りました。そのうちに走っている車を見ては『あの形、好きかも』などと思うようになりました」
幼いころから無意識のうちに母親の影響も受けていたようで、「考えてみたら、母親が乗っていたトヨタのブレビスという、少しマイナーな車を運転してみたいとずっと思っていたので、車を好きになる素質はあったのかもしれません」。
免許取得は2021年9月。大学2年のときでした。自動車学校の費用は、大学1年から始めたアルバイトの給料を貯金して自ら用意。「お金を貯めてからだったので、免許を取るのが少し遅くなりました」
21歳にして5台!愛車遍歴は?
初めて自分の車を購入したのは同年11月、20歳のとき。選んだのはトヨタAE92後期NAスプリンタートレノ(白)でした。
「最初はMR2(トヨタのスポーツカー)など、格納式ヘッドライトのリトラ車(リトラクタブル・ヘッドライト)が好きになりました。リトラの車にはどんな車種があるのかネットでいろいろと調べるうちに、特に『AE92ってかっこいいなあ』と。しかし台数が少なく、手に入れるのは現実味がなかったのであきらめたのですが、偶然、母親の友人が所有しており、そのつてで購入することができました」
納車日にはちょっとしたトラブルもあったそうで、「自宅まで高速で帰ったのですが、エンジンを切ると、再度エンジンがかからないなどのトラブルがあり、3回『押しがけ』しました」。
納車間もないころは、夢中でメンテナンス作業を行い、朝10時から翌朝の日の出の時刻まで作業していたこともあったそう。「何も問題なくエンジンがかかって、走行に異常がないときは幸せを感じます。エアコンがないので涼しい日に限りますが、快晴の日に音楽をかけながら窓を開けてドライブするのも幸せです」
「おじいちゃんが乗ってそう」と言われた車、魅力は?
所有車はその後も増え続け、愛車遍歴は「2021年12月に『トヨタAE92カローラレビン』、2022年5月に『トヨタAE92前期スーパーチャージャースプリンタートレノ』(赤)、同年11月に『スズキアルト』(2023年3月まで)」というから驚きます。
直近では2023年3月に「スバルプレオ」を購入。納車された写真を見た女友達の反応は「おじいちゃんが乗ってそう」。しかしsyushuさんに言わせると「ずんぐりむっくりしてるところが気に入ってます(笑)」。
アルトやプレオを入手したきっかけは、愛車トレノの代車のためだったそう。「トレノの整備中や何らかのトラブルで走らないときのためにと、スズキのアルトを買いました。アルトの車検が1年を切ったころ、『売るか、車両交換してもいいなぁ』とツイートしたところ、プレオと交換したいという人が現れ、やりとりし、交換しました。4ナンバーなので税金が安く、5MTが魅力です。今年3月に入手したばかりなので、まだこれから思い出を増やすことになります」
複数台ある所有車の駐車場はどうしているのでしょうか。「月極駐車場で毎月支払ってます。車のためにアルバイトを頑張っています」
現在は、就活で忙しい日々を送っているため「あまり車に関われていないんです」と残念そう。それでもアルバイトへの通勤時に乗ったり、天気のいい休日は目的地も決めずにドライブしたりして、愛車と触れ合う時間を捻出しているそうです。
「トレノを末永く乗り続けたいです」というsyushuさん。「そのためにもオーバーホールなどのリフレッシュやメンテナンスを日々欠かさずやりたいです」とトレノへの愛を語りました。