今や150カ国以上で利用「点字ブロック」…実は日本で生まれた「世界標準」 すべては“町の発明家”のアイデアから始まった 

平藤 清刀 平藤 清刀

点字ブロックの種類

点字ブロックには、大きく分けて2つの種類がある。

◆誘導ブロック

突起が線状になっていることから「線状ブロック」とも呼ばれ、進行方向を示す。足の裏または白杖で、突起の方向を確かめながら進めるようになっている。

◆警告ブロック(点状ブロック)

点が並んだブロックで、危険な個所や点字ブロックで誘導しようとする対象の位置を示す。たとえば危険を示す場合は、階段や横断歩道の手前、駅のホームの端、誘導ブロックが交差するポイントなど。誘導しようとする対象物ならば、案内板やバス停の前などに敷設されている。

ちなみにJIS規格によると、ブロックの大きさは30cm四方以上とし、点状突起の数は5個×5列=25個を下限として、ブロックの大きさに応じて増やすこととされているそうだ。

最後に珍しい形で設置されている事例はないか、また敷設されている総延長距離を尋ねてみると「私共では把握しておりません」とのこと。三宅兄弟の苦労が実って、それほど広く普及しているということだろう。

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▽一般財団法人 安全交通試験研究センター
http://www.tsrc.or.jp/anzen/

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