住宅ローンの審査…銀行はここを見ている!? 収入、雇用形態、過去の借り入れ…銀行ごとに異なる基準【FPが解説】

FPオフィス「あしたば」 FPオフィス「あしたば」

「将来マイホーム持つことが夢だ」という方は多いですよね。その夢の実現に欠かせないのが、「住宅ローン」ですが、いざ借りる前には銀行の審査があります。本当に自分が借りることができるのか、心配になる方も多いのではないでしょうか。住宅ローンの審査で銀行がどのようなところを見ているのか解説していきます。

貸し手・借り手双方に利点がある住宅ローン審査

住宅ローン審査は、借主の信用度や返済能力をチェックするプロセスです。

銀行は、貸したお金を回収する必要がありますので、借主がきちんとお金を返してくれる人かどうかを判断するために審査をしています。

無計画な借入をさせないことは借主の保護にも繋がるという側面があり、審査手続きは銀行側・借主側双方に利点があると言われています。

具体的な審査項目や評価基準は、一般には公開されておらず、また銀行ごとに審査基準は違います。そのため、A銀行では問題なく審査が通ったが、B銀行では審査が通らなかったということもよくある話で、審査の時に見られているポイントを把握することはなかなか難しいです。

しかし、主にどのような点をポイントに審査しているかは、各銀行で共通する部分があるので、知っておくことで事前に準備できることがあるかもしれません。

主な審査項目:①信用情報

▽信用情報の基本

クレジット会社の共同出資により、1984(昭和59)年に設立された、主に割賦販売や消費者ローン等のクレジット事業を営む企業を会員とする「信用情報機関」のひとつである「株式会社シー・アイ・シー(CIC)」のホームページによると、信用情報について以下のように説明しています。

   ◇   ◇

信用情報とは、クレジットやローンの契約や申し込みに関する情報のことで、客観的な取引事実を登録した個人の情報です。そして、この信用情報は、クレジット会社が顧客の「信用」を判断するための参考資料として利用されます。そのため、信用情報には人種や思想、保健医療、犯罪歴などの項目は、一切含まれません。
※CICホームページ/信用情報とは(https://www.cic.co.jp/confidence/index.html

   ◇   ◇

このように、信用情報とは過去の借入やクレジットカードの利用状況、返済履歴などこれまでの取引内容が登録されているものです。銀行はローンの審査を行う際には必ずこの信用情報を照会し、内容を確認しています。

ちなみにこの信用情報は「信用情報機関」という機関が管理・提供していて、3つの信用情報機関が存在しています。

・株式会社日本信用情報機構(JICC)
・株式会社シー・アイ・シー(CIC)
・全国銀行信用情報センター(KSC)

▽過去の返済履歴から見る信用情報

過去のクレジットやローンの利用状況や返済状況は、借主の信用度を測る重要な指標です。

返済に遅延があると審査には大きく不利になります。

特に長期の延滞や債務整理の履歴など一般的に「事故情報」と呼ばれるものがある場合は審査を通過することが難しく、ローン審査の通過は難しいと理解しておく必要があります。

最近はスマホも数年の分割で購入される方が多いのではないでしょうか。

各種分割払いの情報も信用情報に登録されますので、うっかり支払いを忘れていた…なんてことのないようにご注意ください。

手数料はかかりますが信用情報は個人でも開示請求が可能ですので、不安な方は一度自分の信用情報を確認してみても良いでしょう。

延滞がなかったとしても、消費者金融での借入があることや、いくつもカードローンを利用していることなどが、審査に不利に影響する銀行もあります。不要な借入はしないことをオススメします。

おすすめニュース

気になるキーワード

新着ニュース