【漫画】ノーリードの大型犬に噛まれた!「犬を殺処分したら…あなたを許さない」加害者も犬も被害者もつらい「犬の咬傷事故」の実態に衝撃

はやかわ かな はやかわ かな

群馬県で発生した犬の咬傷事故で、小学生を含む12人を噛んだ加害犬について、法律で定められた犬の登録や「狂犬病予防接種」などが行われていなかったことが発覚した。

2月27日付けの群馬県伊勢崎市の発表によると、当該犬の狂犬病は「陰性」と診断され、当該飼い主が飼育する計7頭すべてに「狂犬病予防接種」が実施され、全頭が他者へ譲渡されることになったという。

そんななか、犬との暮らしを描いたコミックエッセイ『ドベとノラ 犬がくれた優しい世界』で知られる漫画家、ヨシモフ郎(@yosimofurou)さんが、2023年末から「犬の咬傷事故」を描いた漫画(第20話~第30話)を、X(旧Twitter)にポスト。

偶然にも、第27話の投稿が群馬県で咬傷事故が起きた日と重なったこともあり、大きな反響が寄せられた。

無責任に「殺処分」と言わないで

【第20話】

元野良犬だった愛犬、ノラくんと、2週間前に預かったばかりの保護犬、茶々くんと夜の散歩をしていたヨシモフ郎さん。役場が管理する野球用グラウンドの側を通りかかった際、犬が立ち入れないはずのグラウンドに、ノーリードのゴールデン・レトリバーらしき大型犬3頭を無断で遊ばせている人物を発見。犬同士のトラブルを避けるため、足早に通り過ぎようとしたその時、フェンスの穴から突然、興奮した大型犬が飛び出してきた。

【第21話】【第22話】

すぐに自身の犬2匹に、「伏せ!」と号令をかけるヨシモフ郎さん。しかし、危険を察した愛犬ノラくんは警戒モードに突入し、預かり犬の茶々くんは怯えてパニック状態に。怯える茶々くんに大型犬が襲いかかってきたため、首輪を掴み、横倒しにして制圧したヨシモフ郎さん。慌てて飼い主がかけつけるも、今度は興奮した2匹目の犬が現れ、ヨシモフ郎さんの手に噛みついてしまったのだ。

【第23話】【第24話】【第25話】

「早くリードをつけてください!」と叫ぶヨシモフ郎さんの声で、急いでノーリードの3匹を捕獲する飼い主。噛まれた手の傷口を水で洗い流したヨシモフ郎さんは、戻ってきた飼い主に「連絡先」と「狂犬病と混合ワクチン」の接種の有無を確認する。

【第26話】【第27話】【第28話】

だが飼い主から返ってきたのは、「前にも犬が人身事故を起こしている。次に事故を起こしたら殺処分と言われている」という無責任な言葉……。湧き上がる怒りをこらえ、ヨシモフ郎さんは飼い主に伝える。

「簡単に『殺処分』と言葉にしないでください」「もしこの件でその子たちを殺処分したら、あなたを許しません」

【第29話】【第30話】

翌日、噛まれた傷の治療で病院に行くため、留守を任せる姉に電話をしたヨシモフ郎さん。その直後、例の飼い主男性から着信が。

「狂犬病のワクチン証明はあったんですが、混合ワクチンは…多分……打ってないです…」と男性。理由を問うヨシモフ郎さんに男性から返ってきたのは、「わからないんですけど、多分…自然派?的な」という、飼い主としての責任が微塵も感じられない返答……。

【第31話】【第32話】

犬に噛まれた手の治療のため、病院に着いたヨシモフ郎さん。レントゲンを撮り、破傷風のワクチンを接種した後、笑顔で先生が言ったのは、「相手の犬が狂犬病予防してたのはせめてもの救いだったね~。狂犬病、治療法なくて発症したらほぼ100%死ぬから」という衝撃の言葉。

さらに、相手の犬が「混合ワクチン」未接種だったことを受け、「発熱と頭痛や嘔吐が止まらなかったらすぐ来て」「あと手の怪我だけど、腫れが心臓に向かってきたら、急いで病院来て。ここが閉まってたら救急病院ね」と、笑顔で恐ろしいことを告げる先生……。

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