主な審査項目②収入と返済比率
▽収入が安定しているかどうか
安定している収入があること、また将来にわたって継続して安定した収入が見込めることは、いわば返済能力の証明にあたるため、審査において非常に重要です。
会社員がローンを組みやすいと言われるのはこのためで、収入が安定していると見られやすいため審査に強い傾向があります。一方で、自営業やフリーランスの方は会社員に比べて審査上やや厳しく見られがちです。
審査時に提出する収入確認資料も、会社員なら源泉徴収票1年分で済むことが大半ですが、自営業の場合は確定申告書を2~3年分求められることが多く、このことからも詳しく内容を確認していることがわかります。
▽重要な指標である返済比率
返済比率とは、年間の返済額と年収の比率です。
・返済比率 = 年間の返済額 ÷ 年収
例えば月々の返済額が10万円で年収が480万円だった場合、返済比率は次の数値になります。
・【返済比率】(10万円×12ヶ月)÷480万円=25%
大半の銀行では審査上返済比率の上限を設けており、30%~45%あたりを上限としていることが多く、上限を超えたローンの申し込みの場合は借入額を基準内まで減額されることが一般的です。
この基準は各銀行で変わりますが、HPなどに基準が公開されていることは少ないため、どの程度まで申し込みが可能なのか、詳細が気になる場合は各銀行へ問い合わせましょう。
主な審査項目③雇用形態と勤続年数
▽雇用形態
公務員や正社員などの安定した雇用形態・職業は、審査において高く評価されます。
あわせて医師や弁護士など、いわゆる「士業」と呼ばれる職業も信用度が高く、審査上有利です。
一方で契約社員やアルバイトなどは、雇用の安定性という点において不利になる場合があります。
▽勤続年数
審査上勤続年数が長いほど良いと言われていますが、最近は転職すること自体珍しくありません。
勤続年数が長くなくとも、そこまで審査に不利になることはないとの認識で問題ないでしょう。
ただし勤続年数が1年未満の場合は注意が必要です。
住宅ローンの申込み要件の中で勤続年数が1年以上必要であると定めている銀行は多く、転職後数カ月しか経過していないと、申込みができない場合があります。
また、審査通過後、融資実行までに転職をした場合は再度審査が必要ですので、転職時期と自宅購入時期が被らないように計画する方が良いでしょう。
主な審査項目④資産
貯蓄が多いなど資産がある場合は、返済能力の証明となり審査にプラスに働きます。
また、自宅購入時に頭金を多く用意できるとローン審査には有利になり通りやすくなりますし、金利などの借入条件も優遇されやすいです。
審査上プラスとなる情報がある場合は、確認できる資料を準備して銀行に提出しましょう。
◆ ◆ ◆
もちろん、記事内の項目のみならず、他にも年齢・家族構成・勤務先の規模・資産背景や頭金割合など多岐にわたる項目がチェックされます。
要は、貸したお金を期日通りにきちんと返してくれるのかという点について審査を行い、総合的に判断するということです。銀行側の目線や審査の基準を少しでも参考にしてもらえたらと思います。
◇ ◇
弊社FPオフィス「あしたば」では、初心者でもわかりやすいマネーセミナーの実施、ひとりひとりに合わせたマネープランづくり、長期分散つみたて投資を軸とした資産運用のサポートを得意としています。ご自身の将来のお金について真剣に考えてみませんか?ぜひお気軽にご相談ください。
▽FPオフィス「あしたば」
https://ashitaba-mirai.jp/