マンションでも一戸建てでも、新築マイホームへのお引っ越しと聞いたら「おめでとう!」と声をかけられるもの。引っ越し前と同じ学区内や習い事で一緒になるママ友からお祝いの言葉をかけられたら、「よかったら遊びに来てね」と一言添えたくなってしまいますよね。
でもそんな「新築に引っ越しすタイミング」で、Aさん(関東在住、30代、主婦)は背中が「ゾワゾワ」する体験をする羽目になってしまいました…。
「よかったら年賀状を送らせてもらってもいい?」
Aさんの娘が通う幼稚園降園後の公園遊びをきっかけに声をかけられたのをきっかけに、Bちゃんママとママ友関係になったAさん。明るくて誰にでも笑顔で声をかけるBちゃんママから教えてもらえる小学校情報や、幼稚園の先生の裏話は面白くて、Aさんにとっても楽しみな時間でした。
ある時Bちゃんママから「そろそろ年賀状用意しなくちゃ…夫の仕事用も私が用意するから、面倒!」と話を振られたので「ウチも同じ!」と答えたところ「年賀状送りたいから住所を教えて」と声をかけられたそうです。
Aさんは正直なところ「年賀状の送り先を増やすのは面倒だし、お金もかかるし、枚数を減らしたいくらいなのに!」と思ったものの、せっかく仲良くなったママ友相手に断りづらく、こう答えました。
「実は3月には引っ越しして住所が変わるの。学区は同じなのだけど」
Bちゃんママはさらに食いつきます。
「新築?戸建て??マンション???買ったの????」
Aさんも新築への引っ越しハイになっていて、思わず小学校に入る前のタイミングでマイホームを購入したこと、分譲戸建てで3月に完成することをBちゃんママに話してしまいました。
結局「新築祝いもしたいし、ぜひ住所を教えて!?」と押し切られ、小学校が同じなら娘同士遊びに行き来することもあるかもしれないし…と、旧住所とともに新住所も教えてしまいました。
あとから知った「普通じゃない情報収集ぶり」
お正月に当たり障りない年賀状を受け取り、こちらも手配してそれで話は終わりと思ったAさんですが、その後の話が怖すぎました。
別のママ友Cくんママからいきなり「分譲戸建て買ったんだって?ウチも探しているんだけど、このあたりなかなか高くて手が出ないわ~」と声をかけられてAさんはビックリ。
なぜ知っているの?と尋ねたら、「Bちゃんママ情報。みんな知っているよー」とあっさり教えてくれたそうです。怖いのがその情報収集ぶりでした。
Bちゃんママは住所から物件売り出し情報や建て主の不動産開発会社、Googleストリートビューの過去情報を見て、前にどんな建物が建っていたかまで調べているとのこと。このあたりの不動産情報については相当詳しいらしく、その辺の不動産屋の若手社員よりマメに情報収集しているのだそうです。
「だいたい4500万円くらいだったんでしょ? 以前の建物が町工場だったのがマイナスポイントだけど、頭金が2割ならフラット35を使っても今の賃貸物件のお家賃と同じくらいのローン負担になるし点まあまあいい選択だよね!って褒めていたよ!!」
プライベートな「家の値段」「家賃の話」まで言いふらされてショックを受けたAさん。引っ越し後Bちゃんママから「新築祝いを渡したいから、ぜひ訪問させてほしい」と声をかけられても「オプション付けた?外構はどこで?」などなど根掘り葉掘り聞かれるかもと、お断りし続けているそうです。
「どこに住んでいるの?」聞かれたときはどうすればいい?
「ママ友とは当たり障りない関係を築きたいし、住所はぼかして角が立たないお断りの返事をしたい!」
…いわゆる「知りたがりさん」への情報提供をさらっと回避しやすくなる回答例はあるのでしょうか。Aさんのお悩みについて、こんなコメントが寄せられました。
▽「夫の会社が個人情報管理にうるさくて。夫から禁止されているの」(Dさん・40代)
▽「年賀状は虚礼廃止でやめちゃったの」(Eさん・50代)
▽「狭い家で掃除も苦手だからお招きできるウチじゃないのよー」(Fさん・40代)