精神的に疲弊して、大好きだった本が読めなくなってしまった。そんな経験をした人も少なくないのではないでしょうか。ツイッターでは、「本好きなひとの心が壊れたとき(そしてまだ体はなんとか動かせるとき)用のライフハック」として「児童書の図鑑」のような本が良いという提案が話題になっています。その理由や投稿者の経験を深掘りしました。
投稿したのは在宅ワークや育児のかたわら、歌人として活動する本条恵さん。小説が読めなくなったけども本が読みたくてたまらないときに「児童書の図鑑」をすすめる理由として、「写真とキャプションを眺めるだけで、ある程度知識欲が満たされる」「『全部読まなくても構わない(むしろ全部読むひとは稀)』というのも気楽でいい」と語ります。
また、「相性があえば」と前置きしたうえで、短歌・俳句・川柳・詩など詩歌をあげ、1つの作品が短いことや、「もともと『かんぜんに理解した!』とはなりにくい性質の本なので、気楽に、感じられるなにかだけ感じればいいし」と、辛いときでも楽しみやすい理由を説明。
「わかります!!! わたしも市の図書館で「絵本世界の食事」シリーズを1冊ずつ借りては眺めた時期がありました」
「さいきん子供と図書館通いしてて児童書にハマりました! 1時間くらいで読めるから細切れで読んでも内容覚えてていい! ミステリー小説好きだったけど、子供できてからまとめて読む時間なくて…で、間が空いてしまってこの人だけだっけ?ってなること多くてやめてしまって活字不足だったので」
「マジでこれ。絵本や児童書に満たされたりする」
投稿には、共感の声が多数寄せられました。
「これはステキなライフハック!」「それ試してみます。ありがとうございます」「これやってみるか。最近割りと本読む気力と意欲が安定しないので」と、自分も参考にしてみようという人も。
ツイートに多くの反応があったことから、たくさんの人が精神的に辛い時、残ったエネルギーで本を読み、心を癒そうとしているがうかがえます。本条さんに本を読むことで元気づけられていった経験や、寄せられた反響についてたずねました。