上野動物園を訪れた際に購入した「竹皮パンダ弁当」。パンダをモチーフにした可愛らしい弁当かと思いきや、渡されたのは一見すると時代劇に出てきそうな竹皮の包みでした。
渋い外装と可愛い中身の写真がXに投稿されると、そのギャップに「ガチで竹皮だったのか」「他の動物でもやって欲しい」と注目が集まり、1.9万件を超える「いいね」がつきました。投稿したのは、普段は美術館や展示会の情報を発信しているしえろさん(@heijitsubijutsu)。竹皮に包まれた弁当の中から現れたパンダの顔が、多くの人の目を引いています。
しえろさんが上野動物園を訪れたきっかけは、コビトカバの赤ちゃんを見るためでした。
「夫を誘い上野動物園へ行きました。もし可愛いごはんがあれば食べたいとも言っており、その矢先に『竹皮パンダ弁当』を見つけました」
動物園散策の合間に食べる食事として、見た目も楽しめるものを探していた中で出会ったのが、このお弁当でした。
購入時、メニュー写真に載っていたのは、パンダの顔を前面に押し出したビジュアルでした。
「メニューではパンダのお顔を全面に押し出された写真が載っていたので、可愛さを期待して購入しました」
列の混雑を避けるため、注文は夫に任せ、しえろさんは席で待っていたといいます。ところが、夫が手にして戻ってきたのは、想像とは大きく異なる見た目でした。
「夫がもってきたものは時代劇ででてくる見た目のお弁当。大変驚きましたが、開けると愛くるしいパンダの顔が綻びました」
渋い竹皮の包みの中から現れたのは、白いごはんでかたどられたパンダの顔。見た目のギャップも相まって、思わず笑みがこぼれる瞬間でした。
味についても、見た目以上の満足感があったそうです。
「熱々で、中は味が染みており美味しいです。おこわより炊き込みご飯に近くふっくらしています。チャーシューも美味しかったです」
上野動物園ならではの“腹持ちの良さ”も評価ポイントでした。長時間歩き回る園内で、しっかり食べ応えがある点は大きな魅力だったようです。
「上野動物園は広く沢山歩くので腹持ちが大事になります。ごはんたっぷり750円、しかも可愛い。テンションがあがりました」
パンダの顔は、細かな食材の組み合わせで作られていました。一つひとつのパーツが丁寧に配置され、見た目の完成度も高い仕上がりです。
「パンダの顔は白米と目と鼻が黒豆、耳が椎茸、しいたけの上に錦糸玉子、手をモチーフとしたチャーシュー、チャーシューの下にさやいんげん、そのまわりを炊き込みご飯で囲われてます」
このお弁当で最も印象に残った点について、しえろさんは次のように話します。
「竹皮の渋い見た目から出てくるパンダの顔の可愛さのギャップが魅力的です」
包みを開ける瞬間の驚きこそが、多くの共感を集めた理由といえそうです。
投稿後、この写真には多くの反応が寄せられました。しえろさん自身も、別の楽しみを見つけたといいます。
「他の場所で象バージョンがあると知りました。そちらも食べてみたいです」
最後に、このお弁当をどんな人にすすめたいかを聞きました。
「お子様だけでなく、大人の方にも食べてもらいたい腹持ちの良さと可愛さです」