「猫を飼ってタバコをやめた」だれかと一緒に暮らすには我慢も必要 むしろ「失う物」が多い?…得られるものも

渡辺 陽 渡辺 陽

「成り行きで猫を飼う事になった時に煙草をやめて、大好きだったアロマグッズを全部処分した。毎日指を吸いたがる子だったから好きだったネイルもやめた。
実際のところ人間でも動物でも自分以外の命と暮らすという事は我慢や妥協がつきもので、人によっては得られる物より失う物の方が多かったりする」

とツイートしたしらたきさん(@shirataki260)。

さらに、

「『ペットは可愛くて毎日癒しだけをくれる』
『結婚すれば自分は得をするばかりで幸せになれる』
『子供を産めばその子が幸せを与えてくれる』
自分が得られる物ばかりを求めていると、現実を知った時に今自分が不遇な思いをしてるのは相手のせいだと他責思考に走るから本当に危険」と続けました。

しらたきさんは「他人と生きる/意思疎通の取れない動物と生きるというのは楽しさや幸せだけで満たされるものではないので、相手との生活から幸せを得たいなら自分も何かを差し出そうね」という気持ちでツイートしたといいます。

リプ欄には、

「私も、柔軟剤や香水やめました。夜遊びに行くのも無くなりましたし、愛犬のご飯の時間に合わせて早起きするようになりました。大好きなハイヒールも履く機会が減り、走りやすいシューズを買うようになりました。私は失ったなんて思ったことはなく、むしろ幸せです」

「家にも子供達と猫達と旦那がいます。猫や子供がいてやるようになったこと、できなくなったこともそれぞれ多かれ少なかれありますが、私には得るものの方が多かったです。旦那については…失敗したかなw」

「大事なものを得るために躊躇なく捨てられる人って、幸せに生きていける人かもしれませんね。しらたきさんの猫ちゃん。幸せですね」

などの反響があり、いいねは5.6万件にもなりました。

しらたきさんに聞きました。

ーー猫と暮らしたいからいろいろ手放したのですか。

「動物を飼育する為の知識が皆無だった為、引き取った後に猫と暮らす上でいけないこと・避けるべきことを知りました。引き取った経緯を考えても別の人に譲渡するという選択肢はなく、自分の生活を変えて猫との折り合いをつける道を選びました」

ーー他責思考についてどう考えていますか。

「自分以外の誰かに過度の期待を寄せ続けていると、その期待が裏切られた時に、相手に全ての非があると考える人がいます。その考え方は危ないと思います」

ーーいつも他人やペットのせいにすると、生きづらいでしょうね。

「本人は他人のせいにして現実逃避することができますが、他責思考に囚われている人と直に関わっている人の方が辛くて苦しいのではないでしょうか」

ーー好きな人やペットと暮らす場合、我慢や妥協を苦と思わない人も多いのでは。

「愛し合った恋人同士でも血の繋がった家族でも、我慢や妥協なく共同生活を営むのは不可能です。我慢や妥協を苦に思うなというのも横暴なので、相手を理解し、尊重し合いながら折り合いをつけて生きていくのが理想です。動物と暮らすならその動物の生態や特質をしっかりと学ぶ必要があると思います」

他責思考、普段意識することはあまりないと思いますが、時々意識して考えてみると、周りの人やペットとの暮らしがより一層充実したものになるかもしれません。

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