ぽっちゃりタレントは蝶ネクタイ率高い説 ルーツは彦摩呂? 体型ゆえの悩みを解決したアイテムだった

仲谷 暢之 仲谷 暢之

グルメレポーターとして全国を飛び回り、後世に語り継ぎたい味の名言を次々と発している彦摩呂さんが、自身をアピールする上で欠かせないという蝶ネクタイをプロデュース。しかも“食”をモチーフにしたもので、毎月1アイテムを1年に渡りリリース中。そんな彦摩呂さんに蝶ネクタイのこと、食をめぐる話を聞いた。

ぽっちゃりタレントは、蝶ネクタイ率高い?

ーー彦摩呂さんと言えば蝶ネクタイですが、きっかけは?

彦摩呂:体がどんどん大きくなってくると、どうしても似合う、着ることができるという選択肢が狭まってきて、服装もカジュアルな方へ向かってしまいます。でもフォーマルなアイテムがひとつ入ることによって、品がよく見えるって言われたんです。

ーーそこでネクタイを。

彦摩呂:棒タイは正直、首が詰まって暑苦しく見えるんで、蝶ネクタイを付けてみたらまだ抜け感が出たんですね。それに彦摩呂というキャラクターがなんとなく見えて(笑)。あと、食のリポーターをしていて、洋食でも和食でも、そしてちょっと高級な料理屋さん、カジュアルな居酒屋さんと、割とどこでも収まりがいいということを再認識してから蝶ネクタイは必須アイテムになりました。そういえばいつの間にかぽっちゃりタレントは、蝶ネクタイ率高なってますね(笑)。

もう蝶ネクタイを付け出して15年以上になりますね、コレクションは100本以上。扱う食のテーマや、春夏は寒色系、秋冬は暖色系と季節とTPOに合わせて変えてますね。それと同時にスーツベストやVネックのニットベストも合わせてますね。自分のこだわりは、シャツの第一ボタンを外して窮屈に見えないように付けるようにしてますね。

誕生日に蝶ニクタイのギフト

ーーそんな彦摩呂さんが蝶ネクタイをプロデュースというのは必然だったんでしょうか。

彦摩呂:友達が誕生日プレゼントにオリジナルの蝶ネクタイをプレゼントしてくれたんです。添えられたカードには“蝶ニクタイをどうぞ”って書いてあって、開封したら見事な霜降りの牛肉柄が皮革にプリントされた蝶ネクタイ。めちゃめちゃ良くできてて、早速、お肉の通販番組に出た時に付けて出たら話題になりまして。

それで友達に、蝶ネクタイを作ったクアトロガッツさんという会社を教えてもらって、社長さんに会いに行ったんです。そしたら牛革に色々とプリントできることなどを聞いて、感心しているうちに、毎月、食をテーマにした蝶ネクタイを1年間12種類作ってみようって盛り上がって、実現したんです。

ーー昨年の7月からで、1回目はスイカ、8月はかき氷、9月はキノコ、10月はカボチャかぼちゃ、11月はさつまいも、12月はリンゴ、1月は鯛、2月は牛肉、3月はレモン、4月は春キャベツといったライナップですが、それぞれのデザインが面白いですね。

彦摩呂:毎回、デザイナーさんとやりとりしながら完成までこぎつけているんですけど、まずはオシャレなのはもちろんですけど、話のタネになるようなデザインになるように意識してます。蝶ネクタイって、目がいくじゃないですか、その時に「あ、スイカなんですね」っていう直球や、「それいいデザインですね」「実はこれさつまいもがモチーフなんです」という変化球とか、蝶ネクタイひとつで会話が生まれて、「最近スイカ食べてる?」なんて食について広がっていくのが僕的にも面白いんですよね。

あと、自分自身も驚いたんですが、クアトロガッツさんが10月のキノコの蝶ネクタイの素材が、廃棄するキノコをレザーに加工して作ってるんです。しかもキノコの匂いもちょっとするんです。そういうSDGsの観点で食の蝶ネクタイを作ってくれたりするので、僕も一緒に楽しんでます。

コロナ禍で食レポにも変化

ーー食についてのお話もお聞きします。コロナ禍での様々な規制が緩やかになってきていますが、食の方もリポーターをされていて変わってきてたりしますか?

彦摩呂:コロナ禍では、テイクアウトやデリバリーが定着して、家庭でも店と同じ物を食べたい、食べさせたいという需要と供給の思いが、包材の進化へと繋がって、いわゆる容器がいかに温かく持ち運んでも持続できるかとか盛り付けも維持できるかとかそういう風に変化してました。もちろん環境にも考慮した素材で。

で、現在、外食は徐々に戻ってきてるんですが、早めにご飯を食べることが定着してきましたね。以前は夜の7時や8時くらいからっていうのが当たり前でしたが、今は夕方5時くらいから予約して行ったりね。お店も閉店が早まってるとこが多いですし。基本、ダラダラと食事するっていうことに抵抗が生まれてきたような気がしますね。

それと、冷凍食品の充実と進化。これもお店で食べるようなものが冷凍食品でも再現できるようになってきたんですね。そういう味の、技術の向上から、以前は持たれていた冷凍食品は手抜きであるというイメージも払拭しだしてます。それに伴って、冷凍庫のバリエーションも増えてるし、売れてます。これが今の食をめぐる状況の変化かなと。

食リポの変化で言うと、以前はお客さんのいる時間に行って、来られてる人にインタビューをしてたりしてましたが、今はアイドルタイムやお店の休憩時間での取材になることが多くなり、一人でリポートすることや、芸人さんたちと一緒に取材をする機会が増えて、食リポが大喜利みたいになってきてたりしますね。

食ブームの行き先は

ーー食のブーム事情はいかがですか?

彦摩呂:他ジャンルからのラーメン業界への参入ですかね。イタリアンや、フレンチなどをやってた方のシェフ系ラーメン。ビジュアルもまさに映える盛り付けでしかも美味しい。あとは、めっちゃ高いとこと、安いとこの極端すぎる格差グルメもTikTokやインスタグラムなどのSNSとかで紹介されることによって注目されてますね。

それと、まだちょっと先の話かもしれないけど、味が明確に数値化されるようになって、一流店の味や、老舗の秘伝の味も、実際再現できるようになってきてて、近い将来、それが一般的に広がるようになったら、もう僕はお箸を置いて、普通の食生活に戻ります(笑)。

ーー食の蝶ネクタイは今月の春キャベツを含めて5月、6月とありますが、もうライナップは決まってるんですよね。

彦摩呂:今月の春キャベツもいいでしょ。緑のグラデーションと皮を重ねているんでさらに立体的になってるんです。そして5月はオムライス、そして6月はメロンをモチーフにした蝶ネクタイが出ます。こちらも可愛いし、特徴をよく掴んでるんで楽しみにして欲しいですね。こうやって、今回は蝶ネクタイですけど、食を通じてこれからも色々と発信していきたいと思ってます。

◇ ◇

彦摩呂さんがプロデュースした蝶ネクタイはクアトロガッツのホームページから購入可能。お洒落かつさまざまなシチュエーションで活躍できる素敵なデザインばかりなので、ご興味ある方はぜひ手にとっていただきたい。

彦摩呂(ひこまろ)
1966年大阪府生まれ。俳優・タレント・グルメリポーターとして情報番組などテレビを中心に活躍。NPO日本食育インストラクター協会「プライマリー」取得

クアトロガッツ
https://quatrogats.com/?mode=grp&gid=2738263

彦摩呂
公式サイト:https://hikomaro.jp/
YOUTUBE:https://www.youtube.com/channel/UC6pBqsWCf83XvClbbAs_Eug
Instagram:https://www.instagram.com/hikomaro_honmono/

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