台湾在住10年目、ライターのCocoです。数週間前、日本のツイッターで「デカフェ」という言葉がトレンド入りしたと聞きました。日本で聞き慣れないこの「デカフェ」という言葉について、海外在住歴20年の筆者が解説していきます。
「デカフェ」ってデカいカフェオレ?
話題になったツイートの内容は、カフェ店員の方がお客さんに「デカフェで」と言われたところ理解できず、「デカいカフェオレ」の略であると考え、たっぷりサイズのカフェオレですか?と聞き返した、というものでした。
日本ではなかなか聞き慣れないこの言葉「デカフェ」の語源は英語の“Decaffeinated”、直訳すると「カフェインが抜かれた」という意味になります。英語圏では“Decaffeinated”は長いので、略して“Decaf”という人が多く、発音は「ディーキャフ」という感じの音になります。
筆者が知っている限りでは、欧米のカフェでは「カフェインなし」のコーヒー豆を用意している所が多く、妊婦の方、日々のカフェイン摂取量に気を使っている方、眠れなくなるのを防ぐために午後はカフェインを取らない方などがカフェでよく注文されるイメージです。
日本では一般的には「ノンカフェイン」または「カフェインレス」という言い方をしますが、アメリカ資本のスターバックスでは日本でも「デカフェ」という言葉が使われているようです。
スターバックスは世界で展開されるチェーンなだけに英語のメニューがどこの国でも用意されていて、英語ができるスタッフの方もおられることが多いお店です。筆者が住む台湾の公用語は中国語ですが、スターバックスであればどの店舗でも英語で注文することが可能です。「デカフェ」コーヒーは中国語では「無咖啡因(ウーカーフェイイン、カフェインなしの意味)」または英語で“Decaf”と言えば通じます。
台湾スタバのお値段事情は?「ほぼ最低時給1時間分」
スターバックスは面積が広く、Wifiも無料で安定しているので、筆者も記事執筆などでよく利用しています。ところが台湾ではスターバックスは決してお手頃価格のコーヒーではないのです。
台湾の物価は物にもよりますが、一般的には食べ物は日本より安め。庶民的な食堂などで麺とおかずのランチであれば400円ほどでお腹いっぱい食べられます。台湾ローカルのコーヒーチェーンであれば、アメリカンコーヒー中サイズで70元(約303円)ほど。カフェラテで90元(約390円)ほどが相場です。コンビニコーヒーであればさらに安く買うことができます。
一方、スターバックスではアメリカドルでの価格を基準にしているのか、人気のキャラメルマキアートのトールサイズのお値段は140元(607円)もします。現在の台湾の最低時給が176元(約763円)なので、ほぼ最低時給1時間分ですね。それでもどの店舗も常に賑わっているので、スターバックスの人気ぶりが伺えます。
ちなみに日本のキャラメルマキアートはトールサイズが495円。台湾よりも100円以上安く買うことができるんです。台湾で生活していると日本のスターバックスはとても安く、筆者は日本へ一時帰国するたびに、これでもかというくらいスターバックスを飲んでしまいます。
◇
入国制限が緩和され、日本から台湾への旅行も自由にできるようになりました。もし台湾のスタバでデカフェを注文したいときは、「ウーカーフェイイン」とオーダーしてみてください。