2024年、さらなる飛躍を遂げたドジャース大谷翔平選手。ワールドシリーズ制覇やMVP受賞などさまざまな場面で、大谷選手のそばには愛犬「デコピン」の姿がありました。まいどなニュースで掲載した関連記事で振り返ります。
「デコピン」について現地ドジャースファンの解釈は!?「考え過ぎと教えてあげたい」「この名前の面白さは日本人しか理解できない」
大谷選手が飼い犬の名前を初めて明かしたのは、2023年の年末に開かれたドジャースの入団会見。「コーイケル・ホンディエ」という犬種で、鴨をおびき寄せることが得意な猟犬種です。英語名「Dutch Decoy Spaniel」から、アメリカの知人には「Decoy(ディコイ)と紹介してます」と、大谷選手は会見で語っていました。
日本人にはなじみの深い、チャーミングな名前に「可愛い」「呼びたくなっちゃう」と反響が相次ぎました。
現地の記事では、”finger flick to the forhead”などとデコピンの意味が説明されていたようですが、あまり浸透していなかったようで…。現地のドジャースファンが街頭インタビューで名前への印象を聞かれ「彼にとっては何かセンチメンタルな意味があるんだろうね」と大真面目に答えた場面が放送され、日本のSNSで「意味を知らないがゆえの解釈がシュールで面白い」と話題になったこともありました。
「デコピン」について現地ドジャースファンの解釈は!?「考え過ぎと教えてあげたい」「この名前の面白さは日本人しか理解できない」
大谷の愛犬デコピンが背負っていた「ランドセル」、大反響を受け再販売決定 メーカー「とても嬉しい」
6月には、デコピンが身につけていたランドセル形の「ペット用カバン」が話題に。カバンのメーカーが早々に再販売を決めるなど、大きな反響がありました。
シーズンの前半戦終了のタイミングで、リードを手にした大谷とデコピンがドジャースタジアムに向かうショットが掲載されました。デコピンが背負っていたのは、土屋鞄製造所(東京)の「ペットランドセル」。14センチ×10センチ程度の大きさで、中におやつやおもちゃなどを入れることが出来るものです。お値段は49500円。
同製造所の担当者は「どのようなルートで大谷選手が使用してくださったのか把握していませんが、一ファンとしてとても嬉しいです」と大喜び。「このランドセルと一緒にデコピンちゃんとの思い出を紡いでいってもらえたら幸いです」とし、早々に再販売が決まりました。
大谷の愛犬デコピンが背負っていた「ランドセル」、大反響を受け再販売決定 メーカー「とても嬉しい」
「大谷選手と同じ犬がほしい」←「ちょっと待って!」初心者には難しい犬種「コイケル」の飼い主が警鐘
“デコピン人気”は加熱し、犬のブリーダーに「同じ犬種を飼いたい」との問い合わせが相次ぐような現象も見られました。
一般社団法人ジャパンケンネルクラブの犬種別犬籍登録頭数では155頭と、「コイケル」は日本ではかなり珍しい犬種です。そんな中コイケルを飼っているというXユーザーの投稿が話題になりました。
「うちのブリーダーさんとこにコイケル予約が殺到してるらしい。やっぱりそういう感じか…。昨日の今日で電話かけてくるような人は、犬とこれからの人生を大切に過ごしたいわけじゃないから、全員犬を飼う資格なしってことでいいと思うな」
自身の愛犬の出身犬舎に、大谷選手のニュースが報道された直後からマスコミの取材が殺到。さらにその翌日から、子犬の予約や問い合わせの電話が鳴り出したそうです。
犬舎も注意喚起のメッセージをインスタや公式サイトに掲載。「コイケルの魅力、犬種の特徴を理解した上でお迎えしたいという方にのみお譲りしたい」「大谷さんが飼っているからという理由でご希望される方にはお譲りできません」とのこと。現在日本国内にはコイケルを扱うブリーダー自体が極めて少なく、また、遺伝病の懸念がある犬種のため繁殖が難しいといいます。
ブームが行きすぎると、悪質なブリーダーや、自社にパピーミルを持つ大手ペットショップらが無理な繁殖を行い、遺伝病や奇形、問題行動のある犬が増えることが予想されます。かつて漫画やドラマの影響で一大ブームになったシベリアン・ハスキーが、ミーハー心で購入した人間によって大量に遺棄された『ハスキーの悲劇』のような事態も起きかねません。
とは言え大谷選手自身も、現状極端に頭数が減っているコイケルが増えること自体は歓迎しています。知識とリテラシーがある飼い主のもとで、デコピンのお友達が増えてほしいですね。
「大谷選手と同じ犬がほしい」←「ちょっと待って!」初心者には難しい犬種「コイケル」の飼い主が警鐘「昨日今日で予約するような人は飼う資格なし」